みあせぶ

アメイジング・グレイスのみあせぶのレビュー・感想・評価

アメイジング・グレイス(2006年製作の映画)
3.8
「奴隷=所有物」の時代


「アメイジング・グレイス」
1度は聞いたことあるよね?っていう名曲だけど、まさか奴隷制に対する懺悔の曲だとは考えてもいなかった。

ウィルバーフォースは世界史で名前だけ覚えた人。今回は名前だけじゃなくてちゃんと人物としても知ることができました。

これまた、人権についての授業で鑑賞したもの。「それでも夜は明ける」を観たばかりだったのにまたベネさんが出てきた。やはり彼は大富豪っぽい顔立ちということなのかな?笑

議員同士で賭けをしているとき、「黒人の運転手を連れてこい!」というあまりにも衝撃的な出来事が。これも授業で習ったんですけど、あの頃はまだ「奴隷=所有物=自由に扱ってよし」というふざけた方程式が成り立っていたんだとか。…同じ人間だという認識がこの人たちには全くありませんね。虐げられているのがよくわかるシーンでした。

ウィルバーフォースは病気を患ってしまいますが、この病気=奴隷制とリンクしていると私は思います。
治療薬を飲まないと言う形で病気に抵抗=奴隷制への抵抗
かなと個人的には思いました。この辺りはホントに実話かは分かりませんが、作品としても非常にこだわられてるなと思いました。

「それでも夜は明ける」と同じ日に観ましたが、やはり一気に観るのは心が痛みましたね…授業なので仕方ないですが、皆さんは別々の日に分けて鑑賞してくださいね…
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