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続・荒野の用心棒のArataのレビュー・感想・評価

続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)
3.9
荒野の用心棒の前に、マカロニ・ウエスタンを幾つか鑑賞中。

まずは、作者も原題も違うのに、「続」が付いている「続・荒野の用心棒」。
原題は「Django:ジャンゴ」で、後に幾つもの続編とも言える映画が作られる事になるのだが、今作はその記念すべき第1作品目。


とある腕利きの浪人者が宿場へ流れ付き、そこで対立しあう2つの団体を相手に大立ち回りを繰り広げ、最終的に勝利を収め、そして去っていくと言う大枠は、用心棒、荒野の用心棒とほとんど同じ。

舞台はメキシコ国境近くの宿場、登場人物はアメリカ人かメキシコ人だが、話す言語は全員イタリア語。


棺桶を引きずり泥血を彷徨う姿は、果たして彼がカッコ良いのかカッコ悪いのか、自らの美的判断基準の意識が朦朧としてくる不思議な魅力がある。

ただ、流石に棺桶の中身を初めて見た時、そしてそれにより繰り広げられる展開を目の当たりにした時には、声を出して笑い、手を叩いて喜んだものだ。
もし、このレビューを読んで、まだ今作を未鑑賞の方がいらっしゃったら、是非棺桶の中身を知らないまま鑑賞をして欲しい。
ひょっとしたら、有名なキャラクターなので、その設定だけはご存知と言う方もおられるかも知れないが。

エンターテイメント映画としての魅力が詰まった、最高のシーンだと思う。
※ジャケットに使用されているスチール写真は、うすらぼんやりとなんとなく眺めるだけにしていただきたい笑


思わず声を出して突っ込みたくなる様なシーンも盛り沢山で、複数人でワイワイお酒でも飲みながら観るのも面白そうだ。
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