のわ

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々ののわのレビュー・感想・評価

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「今までいちばん面白かった映画は何?」と聞かれると困るというのは、映画が好きな人たちの間では「あるある」になっている。僕はその時に「インターステラー」と言うと答えを決めているのだが、本当に今まででいちばん面白かったかと言うと、多分そうでは無い。
しかし、「いちばん大事にしている映画は?」と聞かれたら、僕は迷うことなく本作をあげるであろう。

小学生の頃、帰ったら一番に「パーシージャクソンとオリンポスの神々」のブルーレイディスクをセットし、テレビに張り付くように画面を占領していた。そんな生活を1年はしていた。そのおかげで、セリフは完全に暗唱していたし、今でも、セリフを覚えている。では、なぜ小学生の僕は、本作にそれほど惹かれていたのか。今となっては分からないが、おそらく、ヤングアダルトな主人公たちの冒険録に憧れていたのかも。母を助けるために、盗まれた稲妻を探し、敵と戦う。今思えば、ある種在り来りな物語だ。それでも、自身が半神に気づくことや、自身の傷を水で癒すことが、当時の僕はとても、特別に思えた。今では、ギリシャ神話のみならず、エジプト、北欧神話が好きでよく本を読んでいる。多分、僕の原点は本作にあって、今僕が面白いと思う作品たちには本作がオーバーラップしていることに、今しがた気づいた。
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