うのち

警視庁物語 十五才の女のうのちのレビュー・感想・評価

警視庁物語 十五才の女(1961年製作の映画)
3.5
60年以上前の映画でも、今と時代背景が違うだけで内容的には現在でも全然あるんじゃないかと思わされるような話。

パンパンの娘は蕎麦1杯でやらせるから「ソバパン」とか、利用するほうは軽い気持ちで使い、されるほうはそれが当たり前だから訂正するでもなく。

母親の病も、売春での病(梅毒?)で精神障害。
娘もその日生きるための日銭を、体を呈すことで得る術だけを覚えたんだろうな。
そして、そんな弱者を食い物にする福祉事務所の人間。

連れ込み宿を「温泉マーク」と呼んでるあたりも時代だね。
「鑑識係」なんてまだないから、刑事たちが自ら背広で川に入って証拠品探すとか。

自分が生まれる前の時代背景を知られる、好きなシリーズ。
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