【テーマの難しさに映画が追いつかない】
この監督の前作『サラエボの花』は、旧ユーゴ戦争によって心身共に深い傷を負いながらも立ち直ろうとする人々の姿を描いてそれなりの作品になっていた。同じ監督の映画…
ボスニア・ヘルツェゴビナの町並みは美しいけれど、複数の人種と宗教が混在していて複雑な背景があることが見て取れる。
人々の暮らしは一見すると豊かで幸せそうに見えるが、皆が内戦の悲しい過去を抱えている…
このレビューはネタバレを含みます
現在のサラエボを舞台にした恋愛ドラマ。
身近な人がイスラム教原理主義者に転向してしまったらというテーマで、フランス映画「見えない太陽(2019)」と同じ設定。
ただ、転向する過程がこちらはリアル。
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