まさに、本作はホーマーの『使命』を探す旅物語なんだろうな。
孤児院という狭い世界から、自由な世界へ飛び立ち、そこで経験した「喜怒哀楽」。
自分が人の役に立つ、その答えを探し出した最後は本当に綺麗な…
ジョン・アーヴィングの小説の映画化で、いくらでもドロドロした愛憎劇にできる題材を扱っているんだけど、暗さがないから好き。しかも、作者が脚本を書いているそうだ。昔、「ガープの世界」を観たし、著作を読ん…
>>続きを読むラッセ・ハルストレムの作風には、『やかまし村の子どもたち』(1986年)から『ショコラ』(2000年)をつなぐような、童話やファンタジーを美しく撮ったものもあれば、『ギルバート・グレイプ』(1993…
>>続きを読む今回は2回目の鑑賞。むかし、中学生くらいの頃に見た時には見えなかった事が色々見えた。
孤児院、愛情不足の子どもたち、望まない妊娠に苦しめられる女性、堕胎、黒人労働者、近親相姦やレイプ、戦争負傷兵、…
ラッセ・ハルストレムだから公開時に劇場で観てるはずだけど、なんの前触れもなくHuluのサムネで流れてきたから観た。映画を観る形式が変わった感がある。
安定的に画が美しく、話もいい。ジョン・アーヴィ…
外の世界へと飛び出した孤児院育ちの青年の成長と自我の確立と。彼の「旅立ち」というよりは「漂流」を描いている印象。父親代わりの院長のルールに縛られない型破りなところが可笑しかったが、逆に主人公を縛りつ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
孤児院で里親に品定めされるように選ばれるシーンは、良い家庭に生まれたら無条件に愛される時期なのにと胸が苦しくなった。
起こっている全ての不幸は望まない妊娠からであること。
その人を守るためにルール…