Lemmy

ザ・プレイヤーのLemmyのレビュー・感想・評価

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)
4.2
こんな皮肉のきいたハッピー・エンディングはなかなかない。

出来事と出来事の関係をどう繋いでいくのか、物語の決定権は試写室のなかに、オフィスの電話にやどる。決して脚本家にあるわけではない。したがって映画は最初から脚本家を殺している。この映画は脚本家を幾度となく殺し、そうして最後にはキッカケにを作った脚本家さえも懐に入れて飼い殺そうとする。ハッピー・エンディングは金で買われるのだから。

ハリウッドとは大衆が見たいものを見せるのだ。真実など誰も見ていない、目撃者でさえも真実に近づけないのだ。そしてすべてを観れるこの映画の観客さえも、結局は皮肉のきいたハッピー・エンディングに満足だろ!と。
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