Lemmy

メアリーの総てのLemmyのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.7
メアリーを産んで亡くなった母親の影が彼女の原動力である。母、メアリー・ウルストンクラフトはルソーの『エミール』での女性蔑視に抗議した人物であり、先駆的なフェミニストであった。

自由恋愛とはいえ、女性の社会的・経済的地位の低さが、自由のなかでの男性との非対称性として残る。

フランケンシュタインの怒りに共感するというセリフが、小説への決定的な批評になっている。

後にゲイの監督であるジェームズ・ホエールが同小説を映画化することへとつながる。
Lemmy

Lemmy