血は渇いてるに投稿された感想・評価 - 2ページ目

『血は渇いてる』に投稿された感想・評価

自殺しようとした気弱な男、その男を広告として担ぎ出す女、暴露屋な雑誌記者、この組み合わせがおもしろい。そしてマスコミ、有名人になるということ、今にも通じる世の中をブラックに本質をついていて、この当時…

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現在にも通ずる普遍的なテーマを1960年で描いているのは、すごいとしか言いようがない。主人公が、マスコミによって作られた自身のキャラクター像によって、徐々に狂っていく話。
ラストも印象的だった。とて…

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shikibu

shikibuの感想・評価

3.7

面白い。木口は腕を刺され、週刊誌の記者は腕を折るという対比。
フレーミングかっこよいー。
追い詰められた木口が、ラウンジで喋ってる時に、前面に先輩の金井が出てくるカット、すごい構図で撮るなと思った。…

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Mew

Mewの感想・評価

3.5

マスコミのクズさに胸糞だったし、作り上げられたキャラクターを演じる木口のしどろもどろ感にも悶々としたなぁ。
もう自分を信じるしかなかった木口がテレビタレントとして国民の英雄かの如く振る舞うあたりから…

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佐田啓二のキャラクタが強烈。
三上真一郎がごみ捨て場でヤクザに追いかけられるシーンは動きがあって良かったし、三上と芳村真理のセックスシーンも観念的で吉田喜重らしさがある。
honobon

honobonの感想・評価

3.8

木口さんは社会問題ですから

もし、今の時代にこの作品が話題になったとしたらこの倫理観を問われるのだろうか。

木口を広告塔に起用した企業か。
どんな手段でも厭わないマスコミか。
または煽られている…

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三四郎

三四郎の感想・評価

2.5

「あなたの人気は作られたものなのよ」そうなんだよなぁ。
人気なんて知らぬうちに沸騰し、独り歩きし、もてはやされ…、そのうち忘れさられる。
「あんたは操り人形じゃないか」その通りだ。
高校1年の入学当…

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自己をマス(大衆)に略奪された男が死によってしか自己を回復できないという強烈な皮肉を描き切っていた。吉田喜重はとにかく目にこだわる。
『ウルトラマン』出演以前の毒蝮三太夫(石井伊吉)が終盤に記者役と…

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うどん

うどんの感想・評価

4.5

集団リストラへの抗議から自殺を図るも生還し、素人タレントとして祭り上げられる男の悲劇。
ナヨナヨした佐田啓二が新鮮。周りの期待に答えよう名声を失うまいと迷走していく様子が哀しい。

宣伝写真のイ…

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佐田啓二の印象的な写真は田沼武能撮影っぽい。

熱狂から覚めた妻が暇つぶしのために行うミシンの内職(針の上下運動が強調されている)、クビになったあとに回転するダンスに興じる芳村真理。謎の歌詞の長い歌…

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