ドラゴン

グラン・トリノのドラゴンのネタバレレビュー・内容・結末

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

しまった!イーストウッドにまんまと乗せられたわい…
これ大傑作でしょ!めちゃくちゃ面白いやんか!話は超シンプルでかつ昔からある普遍的な話ですよね?

狭いコミュニティの中での同じ民族の従兄弟…とゆーかどう見ても関わりたくないチンピラにネチネチ絡まれるタオ。
奥さんを亡くして、実の息子家族とも上手くいかないコワルスキーさん。
そんな人種や文化を飛び越えた、ネイバーフッド的なウルルン滞在紀行が今!はじまる…
ってことよね。

とにかく演出が無駄が無いし、盛り上げも過剰にならずそれでいて見てて気持ちが良いから加点加点よ!

まあ1番好きなのは、タオに朝鮮戦争で殺しをやった時のことを聞かれて激昂するとこすかね。お前くらいのガキを殺して、その時の事めちゃくちゃ覚えてんだぞ!って、だから中盤からソウルメイトの様に…
コワルスキーさんの贖罪でもあったんすね。
あとは、やっぱり懺悔シーン。
え、それだけ?ってとこが静かに笑いを誘い、このジジイそれしか懺悔しないとかサバ読むんじゃねえ!と思ったが、カッコ良すぎる去り際よ。

んで、イーストウッドにやられたってとこね。要はよっしゃぶっ殺せ!!ってこっちがなってるとこに、蜂の巣にされるコワルスキーさん。完全にハシゴ外されてんだけど、
これってイーストウッド自身の過去の経験や映画の中での所業へのアンチテーゼっすよね?あそこで誰も殺さず丸腰でってことは。
もう、終活してるよねイーストウッドは。

ラストも良い!
グラン・トリノを継承したタオの横にはワン公まで!最高過ぎる。
しかし、スーのやられっぷりが生々しくて可哀想ではあった…
しれっとイーストウッドの息子出てたよね!!
ドラゴン

ドラゴン