こばん

トゥモロー・ワールドのこばんのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)
3.3
人類の生殖機能が失われた近未来を描くSF。
SF映画ではあるが反政府組織と政府の戦争映画といっていい作り。
未来を思わせるものは出てこず、ただただ荒廃した世界が描かれる。

まず設定が面白い。
生殖機能の失われたらなんて想像したことがなかったが、本当にこの映画のようになるのだろうか?子供が産まれないまで行かなくても高齢化がどんどん似たような状況になるのかもしれない、と真剣に考えた。

そして沢山の人が言っているが、映像効果が凄い!
冒頭のテロシーンや出産シーン、そして最後の銃撃戦のシーンは臨場感が凄まじい。
実際には特殊な技法で繋ぎ合わせているらしいが、これだけ長回しを多用している映画はなかなかなく、映画の世界に入り込めた。

クーラ・シェイカーやキングクリムゾンなど大好きな音楽が使用されているのもポイント高い!

ただ全体的に物語の展開やオチは弱かったように思う。
もう少し捻りがあればよかった。
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