Tully

マイ・フェア・レディのTullyのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

あまり、堅苦しく考えず楽しんでみればいいおとぎ話です。ただ、高く評価をしない方が少なからずいるラストシーンについて自分の意見を述べたいと思います。イライザが美しく洗練されていき、プライドを持っていく結果ヒギンズ教授と対立するシーン。そして、イライザが教授宅に戻ると教授が「イライザ私のスリッパはどこだ」と聞いて、帽子で顔を隠しそれをイライザが優しい眼差しで見るシーンはとても印象的でした。そこにはもはや主従関係はない。教授は愛するイライザが戻ってきたことが嬉しくて照れ隠しでスリッパと言ったり帽子で顔を隠しているか、又は嬉し泣きをしているので顔を帽子で隠しているんだ。そして、彼のスリッパという言葉にもはや権力的なパワーはないことを含め、すべてを読み切ったイライザが心から愛する人に優しい眼差しを向けているんだと思います。私はそのように解釈し、踊り明かそうを唄い踊るヘップバーンの言葉で言い表せないほどの愛らしさにも感動して涙がとめどなくあふれますが、このラストシーンにも目頭が熱くなります。確かにローマの休日は名作ですが、私はオードリー・ヘップバーンさんの作品の中で一番好きです。
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