「青森の春は汚い。雪が溶け出すとずっと埋まったままだった犬の糞があっちこっちで顔を出す。」
手紙が来て指をぺろっとして中身を取り出していると「のりこ!」と呼ばれて振り向く。初めて主人公の顔が見える。…
サンクスシアターにて観賞した短編の中でダントツに光り輝く傑作であり、雪国を見ていて「泳ぎ過ぎた夜」を思い出したが、こちらの方が絶対によい。地元民同士の会話は津軽弁だか青森弁だかわからないが、ほとんど…
>>続きを読む故郷に対する愛憎が文字通り「爆発」している。溜まって行く一方のフラストレーション、弱い生き物に向けられていく暴力、「可哀想」の一方通行では誰も幸福にはなれず救われもしない。欠損を埋めるかの様に足掻い…
>>続きを読む大九さんにしても横浜さんにしても美学校の卒制が既に圧倒的に仕事来る人のソレ。すごい。
主人公はちえみちゃんじゃなくてのりこ。のりこのかつての親友で結婚して東京に行くのがちえみちゃん。こっくんぱっち…
横浜監督の映画美学校卒業制作。可愛らしいタイトルに隠された重々しいテーマ。ろくでもない父。結婚する友達と過去の罪悪感。そこら中で垣間見える暴力。待ち受ける悲劇的出来事。変える事のできない自分の弱さ。…
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