視覚と言葉の曖昧さを糾弾するような言葉ばっかでゾクゾクしたな。過去は前/未来は後と表現するという台詞のあと、ピンぼけした画面をナード・デューが手前に向かう→後退していく長回しがあるけど、前も後も位置…
>>続きを読む美しい!
ダンテの神曲、すなわち、「地獄篇」、「煉獄篇」、「天国篇」に倣って繰り広げられる音と映像の美しいコラージュ。
ありえないほどに瑞々しい。
難しいこと抜きに映画に酔えばいい。
地獄も天…
講義でも語られる切り返しが至る所に現れ、よそとここを繋いでいく。
ナード・デューとサラ・アドラーの存在の切り返し。
ナード・デューの正面と背後の切り返しも印象的。
ゴダールが花を育てるのは天国への準…
女子学生がイスラエル/パレスチナの非対称性を映画のイメージと重ね合わせた講義を聴きに行くお話
大傑作!
中期ゴダールに見られた脈々の無い会話や意図不明の行動などの描写が無くなってかなりストレートな…
ダンテの神曲になぞらえて、「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の三分構成から成る作品。
本作は、内戦の爪痕生々しいサラエヴォが舞台。
主人公の名前はオルガ。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で発生した包…
このレビューはネタバレを含みます
本当に慎み深い映画だ。
移動撮影がすばらしい。
煉獄編でオルガの死が知らされた後の、花の移動。
天国編における木々の移動から波辺へ。
人生は自分を被害者と確信するための戦いであるという言葉のなんと…
一回目、良かったという感想はあれど何が良かったのかまるで分からんくて一応二回観た。感想は変わんないけど大切に反復したい映画だと思った。ゴダールの映画の中で最もわかんないよって言いたくなる映画だったけ…
>>続きを読む再見。街角にいる女性の膝の上で多分普通に眠ってるだけの子供の映像に爆撃の音声が乗せられると、殺された子供のように見えてしまうようになってる。パレスチナの映像を目にする機会が増えた現在見ると尚のことそ…
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