tacoyaki

マッチ工場の少女のtacoyakiのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
3.0
おいマジか。
終わっちゃたよ。

救いゼロかよ。
辛すぎだろ。
うけとめきれねーわ。

あの女、世の中の全てを憎みながら生きてくの?生まれてきたことさえ憎みながら?
きついわ。

てかカリウスマキ初期の初期ってこんなにも突き放してくんの?救いゼロから徐々に救いの香りがでてくんのね。
そういった意味では見てよかった。
ここがスタートなのかも。

いやーしかしすごい。
世の中は辛いです。苦しいです。
救いゼロです。以上!

お兄ちゃんとかいい人ぽいんだけどね。

でもこのハードさの片鱗は冒頭の方に既にあったんだよね。
お給料でドレス買って帰った時。
ドレス着て、両親真顔じゃん。いかにもカリウスマキ的な。で、そのあと売春婦がって言ってビンタまですんだよね。そこでちょっと面食らったというか、身構えたと言うか。あ、これ結構ハードに攻めてくるぞって。最近のカリウスマキなら絶対ここまでやんないよね。真顔でシュールに観客クスリ、みたいな。だからこそ、ハードに振って最後どう救いを香らせるのかなーと思ってたらこれよ。見事な破滅エンド。ひー


演出的には、極限まで削ぎ落とした台詞、表情、シーンはすごい。既に凄みがビンビン。

後の作品でもあるあるなタバコにマッチ、ラジオ、悲惨なニュースばかりのテレビ、挿入歌に言いたいこと言わせるなどは既に見られる。同じ監督を通して見ると、こういうのも面白い。
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