Kuuta

男の魂のKuutaのレビュー・感想・評価

男の魂(1935年製作の映画)
3.6
ウォルシュ特集。危険なトンネルの採掘を専門とする「モグラ」。イーストリバーの下をブルックリン側から掘る主人公と、マンハッタン側から掘るライバルが、どちらが早く堀り進められるか争う。

トンネルには引火しやすい圧縮空気が詰まっており、外に出る時は減圧措置を取らないと体がぶっ壊れる、という描写が細かい。水が流れ込む恐怖もつきまとい、炭鉱&潜水艦もの的な緊迫感と汗臭さの中、男たちが意地と根性で体を張る。街で女に支えられ、地下で陣取り合戦を繰り広げる姿に、開拓する荒野を失ったアメリカの西部劇、という見方も出来る。
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