戦争と人間、三部作は日活がその持てる力を大結集して作った一大巨編だ。
しかし、映画産業がどんどん斜陽産業に落ちていく流れを止められず、本来全ての物語を収斂させていかすべき第四部が製作出来なくなり、実…
日本の近代史を学ぶ中で、いよいよ昭和初期へ。
何故、当時の日本は拡張主義に進むことになったのか、特に満蒙地区への進出の実態は?
ひとつの要因として新興財閥と軍部の結びつきが関心を引くところになり、情…
いつか見よう見ようと思っていたけど、その長さになかなか手を出せなかった『戦争と人間』を見始めた。
太平洋戦争は現在までたくさんの映画も作られ、かなりわかったつもりになっているけど、昭和3年の満洲か…
9時間の長尺三部作の第一部、朝鮮独立弾圧~満州事変までの混沌とした、一触即発の満州が描かれています。
子役時代の中村勘三郎が熱演。満州鉄道等の事業を満州で興す伍代コンツェルン(モデルは現在の大手自…
このレビューはネタバレを含みます
小説未読。昭和初期、太平洋戦争へと向かうこの時期をこれだけ長く描いているの凄い。ロシアのウクライナ侵攻の今、人間は馬鹿な歴史を繰り返すんだなと見ている。創作だけれどモデルは日産コンツェルンの鮎川義介…
>>続きを読む同じ原作者の『人間の條件』も超大作だが、あちらは第二次世界大戦時から一人の男の生き方に焦点をあてたもの。
この作品は、それ以前の昭和初期、満洲での戦いから始まり、日本軍(関東軍)、日本人、中国人、朝…
本作を初めて観たのは高校時代の月曜ロードショー。猛々しい高橋悦史を観て、彼とその後相まみえる度にずーっと憎しみを持って接したものだった。どれほど憎かったか。
第1部は、清朝滅亡後の混乱に乗じた帝国…