斜陽の日活が総力上げて完成させた戦争大作。ロマンポルノ路線に移る直前、代々の在籍スターを総動員したキャストの壮観さと山本薩夫監督の侵略拡大する戦争の狭間で翻弄される人間を見詰める冷徹で重厚な演出。日…
>>続きを読む【1970年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
山本薩夫監督の『戦争と人間』三部作一作目。セピアのような独特な色彩と山のように多い登場人物を捌くその手腕には恐れ入った。
山本薩夫監督は初見。名…
山本薩夫監督の未見作だったので観たが、全編にわたって山本薩夫監督らしい骨太な映像がワイドに映える超大作。原作は五味川純平。
本作は、3部作から成り、全編9時間23分の映画なので、なかなか観られず、よ…
日活が一般映画の製作を縮小させていくなかでつくられた「戦争大河超大作映画」。1970年にこの第一部が公開され、以後、73年までに「第二部愛と悲しみの山河」、「第三部 完結編」が公開された。第一部だけ…
>>続きを読む長編にも関わらず、飽きることなく見ることができる。
比べるのはおかしいかもしれないが、『人間の條件』より断然おもしろい。辛く苦しい残酷なシーンが『人間の條件』よりもかなり少なく、様々な社会階層の人間…
日本が日中戦争へ至る道筋を新興財閥の満洲利権とその関係者を中心に描く、3部作9時間超の戦争大河ドラマ。
〜貧乏が悪いんだ!
中国・満洲の開拓により貧困に喘ぐ日本国民を救うため、共産主義…
信じるなよ。
男でも女でも思想でも、本当にわかるまでは。
わかりが遅いことは恥じゃない。
後悔しないためのただ一つの方法。
言葉やすることに裏表がないかをよく見ること。
伊藤孝雄さん演じる標拓郎の…
人間の條件を10年前に鑑賞し、いつかは見ないと、と思っていた作品。
教科書では数行で説明されている日露戦争後の日本。
勝利したと粋がっている日露戦争も実際にはイギリスの思う壺といったお粗末さ。
…