ノワールを期待して観に行っちゃうと、あんまり…って感じだった。
女が旦那(おっさん)に、「あなたと彼は違うの!私が彼の髪を引っ張ったら、彼は引っ張り返してくれるの!」みたいな台詞言うとこがあるんだ…
これほど即物的な左翼演劇的芝居で金の亡者たちの堕ちいく物語を赤狩り時代のハリウッドで、しかもノワールで描いていくのだからウルマーの野心と挑発的身振りは本当に恐れ入る。同時代的な風俗に目もくれず、確信…
>>続きを読む『奇妙な女』の男性版。欲望が人間の皮を着たような男が、ウォール街で人を食いつぶしながらのし上がっていく。
女は男の仕事に口出しする、恋愛の邪魔をするくらいしかないのに対し、男性は女を奪うなんて序の口…
貧しい家庭に生まれた男が、人を金儲けの手段として利用しまくった挙句の「なれの果て」を描いたエドガー・G・ウルマー監督作品🎥
DVDジャケットには「無情な男の人生が、リアルなタッチで描かれたフィルム…
このレビューはネタバレを含みます
ウルマー版『市民ケーん』。市民ケーンより強烈な愛憎ドラマになっている。ノワールのような陰影画面も素敵だ。
し泳ぎの得意な主人公が水死するラストは皮肉が利いててよかった。それはそーと、ヒロインのダイ…