ティオ

13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティのティオのレビュー・感想・評価

4.0
スッキリとして観やすいラブストーリーでありながらも、自分にとっての幸せとは何か、幸せだと信じて今までやってきたことは、実は自分に合ったものではなかったのではないかという問題提起もある作品

現実の自分たちは、主人公のジェナのように“理想の人生”を試すことはできないし、“理想の人生”が自分にとって良いものか悪いものか分からないけど、もしそれができたら今の自分はいないのかもなと思うと、何だか複雑な気持ちになる

ジェナの格好がギラギラとした派手なものから、質素で落ち着いたものに変わっていくのが印象的
「プラダを着た悪魔」の逆バージョンみたいだなと思った

誕生日会の前に、マットが家の前でジェナの後ろ姿の写真撮るシーンが、キラキラとした片思いの象徴のようで青春を感じる
胸の大きさを気にするのが、その年ならではの悩みですごくリアル
皆の前でマットに恥をかかせて、みんなが笑ってくれたことに満足するジェナの笑みの演技すごい

突然家とベッドに押しかけたジェナを受け入れてくれるお母さん良い
自分自身の年齢がジェナに近付きつつあるのもあって、ジェナと自分を重ねて何だかほっとした

パンケーキが子ども仕様のニコちゃんいちご……
大人になった今、無条件に甘やかしてくれるその場所はほっとするけど、年頃の子はものすごく嫌だろうな、それもあって疎遠になっていったんだろうなと思った
「間違いをしなければ正す方法を学べないもの」がすごく名言
「去年のクリスマスはごめん」の後に何も言葉がないのいい

マンションの子供たち集めて女子会開いて踊ってる時の団結感から、確かに6シスターズのリーダーになる素質があったんだなと思った

助手さんのイキイキしてる感じいい
「初めてポイズ誌を買おうと思ったわ」は笑ったけど、リアルだなと思った

ラストの「マット 来て!」からの展開のスピーディーさ好き
写真立てから、両親とも良い関係が築けているのだと分かっていい
ティオ

ティオ