ストレートの女性用コンテンツというニッチなマーケットを取りに行った作品?
いや、考えてみれば女性は男性よりもその数に於いて多勢であるらしいが、男女機会均等が叫ばれて久しい現代は働く女性が増え、専業主婦も減っているわけだから、彼女達が自由に使える資金の割合も大きくなった。
そういったマーケットを掘り起こすという意味において、この映画の狙いはそう悪くない。
クリーチャーパニックものとして、ステロイドで巨大化したヒルというのも、その吸血生物の生態や見た目から着想も悪く無い。
では何故面白く無いのか?
増強剤をやたら強調しているが、アメリカの水泳大会の薬物使用の基準はそんなにガバガバなのか?
ヒルがはいずる様子がピアノ線ゴム人形丸出しで可愛いのはホラーとして如何なのか?
男子水泳部の話なのに何故か同じ数だけグルーピーの様にヤリヤリ女子がウヨウヨしているのはいいのか?
事態は刻々と深刻化しているのに、ステロイドに夢中で、終盤までまるで呑気なのはアホなのか?
‘80年代のモンパニ全盛期なら許されたかもしれないが、21世紀じゃもう時代錯誤だと言わざるを得ない。
コーチがステロイドの元締めだった事とヒルに齧り付いて熱血パワーアップするところだけはぶっ飛んでて面白かった。
ところでヒルに吸われまくるイケメン半裸男子って、女性的にイケてるの?