話題作に便乗して類似タイトルにするのはビデオスルーの常道だが、またよりによって泥舟に乗っかってしまうとは。わざわざ更に5年前にリリースしたタイトルを引っ張って。
主演はドン・“ザ・ドラゴン”・ウィルソン。まぁドラゴンバトルと名付けたのもこの人所以だろう。その割にはジャケットに載ってないという酷い扱いだ。
格闘技が出来てもアクションが出来るとは限らずこの人はその典型な。どうにも動きが鈍重で映えない。キックボクサーとしての戦績と世界タイトル獲得数は相当のものでギネス級の人なのだが……実戦を極め過ぎてるからこそアクションへ応用効かないのかな。
その他の敵役も何かしらの格闘技の王者揃いだが彼らの方がキレのある動きを見せる。なんなら息子役の少年の方がキレ良い動き。決して全体的なアクションのレベルは高くはないんだけど。シンシア・ラスロックがあんまりアクションを見せてくれないのが勿体無いな。
総じて安いビデオ映画ではあるが、母親を亡くし不和になった父と息子の関係の修復って割と真面目なドラマが軸にあってダメ映画とも吐き捨てられない。
