特殊清掃業者の青年たちが監禁されていたとおぼしき若い女性を発見した。ホルマリン漬けの標本や古い缶詰が積まれた地下室で一体何が起きていたのか。ノルウェー製ファンタジック・ホラー・サスペンス。
意外性はあり、ヒロインは魅力的で、後味も妙に爽やか。ただスケール感は四畳半くらいです。広がりそうで広がらない。それでも、やたらとビビりなエルヴィスと、倒れてばかりの病人レオの地味なやり取りには味わい深く忘れがたいものがありました。確かに、友人でも大変なことほど秘密にしがちかもしれません。あと、虫と苔だらけで、常にどんより曇っていた「ノルウェーの森」も印象的でした。