ハルノヒノヨル

青天の霹靂のハルノヒノヨルのネタバレレビュー・内容・結末

青天の霹靂(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

浅草の演芸ホールと言えば、芸人さんの本拠地。
舞台で繰り広げられる演目がスベったりウケたり。演出で表現することはいくらでも可能だと思いますが、観客の反応とネタの内容がしっかり一致していて、画面の外にいながら映画の中の観客と同一化します。
だからこそ、舞台の外でのことは裏側であるとの意識を強く抱き、過去に戻った主人公が、これまで父親につかれていた嘘の裏側を明かされていく過程に感情移入してしまいます。
ティッシュペーパーのようにまっしろな薄い紙でできたバラが、赤く色づいた本物のバラに鮮やかに変わったように、明かされた真実でこれまでの見方が変わる。
ていねいであたたかい物語でした。

ペーパーローズは偽物、嘘。
だからあのとき彼はそれを渡したのか。
やさしい嘘のつくりものの花。
ハルノヒノヨル

ハルノヒノヨル