私はそれほど映画に詳しくない。
この作品は、映画が好きで、映画をたくさん見てきた人が見たときに本当のおもしろさを発揮するのだろうと思う。
私でもわかったのは「雨に唄えば」「眠れる森の美女」くらいで、あ>>続きを読む
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幼少期に鬼太郎テレビシリーズを見ていた。
いちばん怖かったのが「牛鬼」で、四国の古い日本家屋の親戚の家で見たものだから余計に怖かった。
なにせ家がフルオープン。ムカデもヤモリも野良猫も自由に入ってくる>>続きを読む
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『明け方の若者たち』のアナザーストーリー。彼女の視点。
逃げ癖があって、その場の好奇心だけで何事も決める彼女。
彼女の夫は穏やかに見えてDV気質。
たぶん彼女に振り回されて反抗したはじめての被害者なん>>続きを読む
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空港のドタバタコメディ。
パイロット、キャビンアテンダント、整備士、管制官。
このあたりは知っていてもオペレーションコントロールセンターの仕事は知らなかったので興味深く見た。
飛行機を飛ばす裏側で起>>続きを読む
またもや門外漢であるために適切な評価ができない作品。
私はマイノリティとして生きていないから、この作品に対してあった批判の真意が理解できないのだ。たとえ賛同したとしてもわかったふりにすぎない。
なので>>続きを読む
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漫画原作ということで、多少の非現実っぽさを無視することが必要だ。
砂浜に落ちているSDカードがそんな簡単に読み込めるかなぁとか。
錆びてなければいけるのかもしれないが。
多感な時期のことであるから、ま>>続きを読む
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欧州の差別はアメリカとはまた違った雰囲気があるように思う。
今なお難民が多く流入する欧州、アメリカほど多く反差別運動のニュースは聞かない。
私が日本にいるからだろう。
ただ、たとえばイスラム教徒の伝統>>続きを読む
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理想と希望。
理想というものは美しい。無駄がなく効率的だし、形が整っている。
でも実際には理想のとおりになんて行かなくて、こうしたいって思うのにうまくいかないことばかり。
主人公は理想を描き続けていた>>続きを読む
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DVという事象の根源を探るドキュメンタリー。
12年もの長きに渡る3人の少年を追っている。
そのうちの1人が監督のビン・リュー。アジア系だ。
残る2人は黒人のキアー、白人のザック。
人種の異なる友人関>>続きを読む
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最後、背中を向けたまま互いに手を振るシーンで、ワンピースのアラバスタ編ビビとの別れを思い出した。
黒歴史と言うほどでもなく、しかし青臭さには覚えがある。あー、そういう時期もあったなぁなんて、共感性羞>>続きを読む
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親さえも当事者ではない時代の日本に生まれて、戦争は遠く画面の向こうの出来事だ。
けれど地球上では戦争がない時がなく、その余波はここ日本の物価にも及んでいる。
よく考えると、戦争は意外と近くに存在してい>>続きを読む
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『自分たちがこれまで観ていたのは宮崎駿の上澄みだ』
そんな言説をSNSで目にした。
なるほど、と納得した。
シンプルに冒険活劇といった評も聞いた。たしかにそうだろう。
思えばずっとそうだったが、彼はい>>続きを読む
GLAYが生まれ育った街はこういう街か、という感慨を抱きながら映像を見た。
北海道には行ったことがない。
だから、大雪のイメージが強い。それと海産物。
その街は、三方を海に囲まれ、山を背にする。閉鎖的>>続きを読む
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青春の終わりの直前の恋人はひきずってしまうよね、というお話。
今のパートナーは、彼にとっては運命で、運命にしてくれた彼だからこそ家族になったのだろうと思う。
それとは別に、生活とか考えず、人生の中の数>>続きを読む
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青春は学生時代だけのものじゃなくなった。
酒を覚えて、社会に出ても続いていく。
青春は結婚したら終わる。具体的に言うと、結婚して家庭を築く覚悟をしたら終わる。
これは、ずっと青春の中にいる主人公とその>>続きを読む
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幼い恋が結実しなかった果てに、時間をかけて人生経験を栄養として実る話。
中島みゆきの「糸」が差し込まれるが、もしこれが運命の糸で絶対的に結ばれるものであるならば、彼女は命を落とす必要があったのだろうか>>続きを読む
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まとめてしまえば、いわゆるカルトの閉鎖的な世界と、それに取り込まれて行く人の話になる。
カルトと信者の関係、新たな信者が信仰していく過程に丁寧に描かれている。
信者になった者と、カルトに触れながら信者>>続きを読む
ゲイカップルと社会の受容の問題が根底にあるものの、ひとりの男の個人の身勝手に、恋人と妻と子供が振り回されていると感じる。
これが異性同士と同じであるなら発生しなかったかというと、あとから気づいてるんじ>>続きを読む
ロケーションが美しく、音に意味がある映画。
生活音、鼻歌、声。ノイズ。
アンティークなフランス映画のような雰囲気。色彩は鈍くくすんでいる。
どこか浮世離れしているのは、登場人物を囲んでいる建造物や背景>>続きを読む
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浅草の演芸ホールと言えば、芸人さんの本拠地。
舞台で繰り広げられる演目がスベったりウケたり。演出で表現することはいくらでも可能だと思いますが、観客の反応とネタの内容がしっかり一致していて、画面の外にい>>続きを読む
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郵便屋兼彫り師、擬似南極別荘に住む人気の詩人、詩人の熱狂的なファンの女の子。
山間の鄙びた温泉街で織りなす三人の人間関係と、狭い世界で起こる事件。
エロスとメルヘンとが混在する、まさにファンシーな物語>>続きを読む
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羊毛フェルトのふわふわした質感のパペットを使ったストップモーションアニメで描かれるホラー。
同監督の『PUI PUI モルカー』も社会情勢の問題を受けて作られたものでしたが、こちらも同じに虐待を扱って>>続きを読む
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世間一般のふつうとはちがう。
でもそこにある幸せは、あちこちで見るものと同じ。
恋人同士、親子、大人と子供、家族。
近しく寄り添うことは素朴であたたかい。
男と女、性別。生まれついての体。世間の目。>>続きを読む
退廃的な近未来でただただ美しい。
かつて香港に存在した九龍城、あの貧困と犯罪の混沌の中に存在していた生活を思わせる。
物語はサクセスストーリーからの転落で、救いのなさもあり、無常。
音楽と美しい映像が>>続きを読む
ひとりひとりに少しずつ焦点を当てて時間の流れと人との関係の変化が描かれているのですが、その全員がどこかで繋がっていて、世間の狭さも感じる作品。
似た雰囲気の人が多くて、顔を判別するのがむずかしいとちょ>>続きを読む
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閉鎖環境においてミステリアスな雰囲気の大人に惹かれる、憧憬と恋愛の混濁した子供の未熟さ。
それを引きずったまま新しい恋愛を始めて、誰もが傷つく結果になる。
魅力的に見えたその人は、ほんとうはそんなに素>>続きを読む
恋する人たちはかわいい。
年齢も立場も性別も問わず。
恋に翻弄されてしまったが故の行動を、やっちまったなって思いながらもしょうがねえなと見守りたくなる。
ロマンチックさも泥臭さも味わえる大人の恋でした>>続きを読む
恋愛の中でも個人の内面に絞っていて、狭い世界だけですべて完結しているから、退屈に感じる時間もある。淡々と静かに綴られる物語。
しかし演出は詩的で、景色が美しい。
三人の登場人物だけの映画と言ってもいい>>続きを読む
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青年のラブストーリー。
少女漫画的な展開。
股が緩い女の子が出てくる以上の感想が持てなかった。
感性が死んでるのかもしれない。
原作は未読。
この監督は10代の少年少女の恋の物語を描くことが巧みで定評があるが、その中でもこの作品は秀逸だと思う。
静かな雨音と、まっすぐで純粋な感情が新緑のみずみずしさと合わせて美しい。
派手さもなく、広さもな>>続きを読む
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少女漫画にありそうな展開。
青年の恋愛ドラマ。
異性からも同性からも放っておけないタイプのかわいい女の子・朝子。
その朝子が不思議ちゃん、相手役のひとり・麦がゆるいクズ系の不思議ちゃんで、どうにも最後>>続きを読む
万人向けではないと思うのでスコアは3.0とする。
子供が大人へと成長する羽化の過程の美しさ。
その美しさの裏と先にある生々しい醜さ。
グロテスクで幻想的。
雰囲気を楽しむ抽象的な作品。
原題は『Inn>>続きを読む
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時代設定もあり非倫理的で背徳的な関係がある。
万人向けとは思えないため、スコアは3.0とするが、多方面に深く考えさせられる作品。
青春の日の逸脱。退廃的な雰囲気。
若さゆえに感情任せで行動して、それが>>続きを読む
青年のラブストーリー。
少女漫画でありそうなお話。
それらの中では感情の移り変わりが現実的なので、少女漫画が好きなら絶対に楽しめる。
大人の恋愛ドラマ。
文化的な世界としっとりした雰囲気は非現実感があっていい。
ドラマティックな出来事のなかで淡々と描かれる感情の移り変わりはとても落ち着いていて、そこだけ妙にリアルさがある。
大仰な設>>続きを読む
原作の漫画家・古屋兎丸氏が演劇経験者のためか漫画の方にも独特の雰囲気がある。
舞台演劇と相性のいい作品で映画も展開のテンポが良く、最後まで目を離せない。音楽の演出もいい。
モブ役の役者たちの芝居じみた>>続きを読む