このレビューはネタバレを含みます
自身はアイルランド系でありながら、アイルランド系マフィアとイタリア系マフィアの対立の中でイタリア系マフィアに入り、結局、両マフィアを殲滅するが、自分では仕切らず相棒にボスの座を譲る。
カジノビジネスの成功を狙うも、カジノ反対派リーダーを殺すことができず、カジノビジネスに失敗してしまう。
平穏な生活を望み裏社会から足を引くが、結局、奥さんは殺されてしまう。
こんな風に、主人公は尖ってはいるのだがどこか悪になりきれず、いつもどっち付かず。
そもそも主人公は警官の息子でありながら犯罪者であるという、黒と白を混ぜたような存在。ベンアフ演じる主人公はそんな人物だ。
見終わって話を振り返ると、「なんなんだ?この話?」と思うのだが、じんわりと面白い。
簡単に人を裏切るマフィア、人種差別主義者、ずる賢い女、そんなドス黒い悪に翻弄されながらも、純粋を貫き天国に憧れたワルを描いたのだろう。
ベンアフレックは面白いな。