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ザ・マシーンの35DH1のレビュー・感想・評価

ザ・マシーン(2014年製作の映画)
4.0
#031-2014
中国との冷戦状態が続く近未来の西欧諸国。英国国防省は、主人公のヴィンセントに軍事兵器としてのアンドロイドの開発を依頼され研究の日々。実験段階で暴走を繰り返すアンドロイド
に、研究は頓挫状態へ。そんな中、中国の潜入スパイによってヴィンセントと助手のエヴァが襲われる事件が起こり、瀕死状態のエヴァを救う為に彼女の脳をアンドロイドに移植。新たな命(データ)を得たアンドロイドのエヴァは、次第の自我に目覚めて行くと同時に、上層部から兵器としてのアンドロイドの完成を成し遂げる為、エヴァの頭脳を書き換える為ヴィンセントは監禁されてしまう。果たして彼等の運命は…と言った所が大まかなあらすじであります。
公式サイトに書かれている、リドリー・スコット監督の『ブレード・ランナー』云々と言うのは、まぁ強ち間違いでは無いような気もしますが、アンドロイドに“自我”があるとかエンディングの曲が似ていると言う程度なような気が…寧ろ、2012年に日本でも公開された、スペインのキケ・マイーリュ監督の『EVA』に近い感触。『EVA』にはアクション・シーンは皆無ですが、“自我”を持つアンドロイドの(人間としての)存在意義等、深い所はそちらへのオマージュもあるのでは?なんせアンドロイドになってしまう女性の役名も“EVA”ですから…何て思うのは深読みし過ぎかな?まぁ“EVA”と言う言葉自体が“命”とかの意味ですからね。
まぁそれはさておき、映像効果はかなり美しい感じ。アンドロイドのボディが光ったりするのは、“人間”的な感情の表現を効果的演出されていますし、エヴァ役のケイティ・ロッツはレディ・ガガ等のバック・ダンサー等もしていた逸材だけあって、中盤でのダンス・シーンは本当素晴らしい。おまけにバルクールや武道も嗜んでいたそうなので、アクション・シーンの殺陣も中々なもの。それ程派手な映画ではありませんが、「人工知能に生命は存在するのか?」と言ったテーマのその手のSF好きの方にはツボな作品かもですよ(^^)

http://www.themachine.jp/
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