ティオ

ソング・オブ・ザ・シー 海のうたのティオのレビュー・感想・評価

3.0
ずっと前から気になっていたアイルランドの作品
2Dの温かさが活きている良作

母を失くした八つ当たりのように、妹を邪険に扱いながらも、懸命に妹を救おうとする主人公が良い

白いケープを着るとアザラシに変化する……ということよりも、ケープを着ることで声が出せるようになる、歌えるようになるということの方が印象的だった
本来の姿になって初めて、不足していた“声”を取り戻す。それは人間の姿では不可能だーーというところから、“人間”という形が重しのように扱われているような印象を受けた。
妖精が崇高なもの、慈しみあるものとして描かれているところはお国柄か、素敵に感じる。
ティオ

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