2024年 10本目
2023年に公開、世界的ヒットした着せ替え人形、バービーをグレタガーウィグで実写映画化。バービー役にマーゴットロビー、ケン役にはライアンゴズリング。今年度の第96回アカデミー賞では6部門ノミネートされている。
総合評価: 3.7
子供からお年寄りまで幅広い世代から楽しんで見られる作品なのではないかなと思います。
演出/脚本等: 3.4
くだらない演出の中に、女性目線で語られる男性社会に対して言えない不満さとケンのような男性目線から語られる住みにくい社会や環境を “男女それぞれの視点でぶつかり合う”という形で表面的に描かれており、フェミニズムのメッセージ性が強すぎる、説教されているような気分といった解釈はありますが、個人的にはシンプルに “社会全体で男女の地位の平等”の大切さを最終的に言いたいのではないのかなと思いました。
ただ最後の所はなんと言うんだろう... アイデアは素晴らしいのですが、今までの男女平等という流れが突然途切れちゃった感があるようで物語序盤での人間の世界のパートを無理やり最後に結びつけた感みたいにも見えてしまい、個人的に終わり方に関してはちょっとモヤっとした気持ちでした。一番言いたいことは何なのか？ それが何かまとめきれてないように見ていて感じました。
演技: 3.5
マーゴットロビーあっていましたね。ライアンゴズリング、頑張ってケン演じていたけれどちょっと...と個人的に思いました。
カメラワーク等/アングル等: 3.4
インパクトの強いカメラワークやアングルではありませんでしたが、全体的に安定感はあったのかなと思います。
編集等: 3.4
美術/衣装等: 4.8
バービーランドのセットは圧巻、まさにバービーの世界観が非常に醸し出されている。そして移動シーンに関してもCGを使わずセットと舞台装置というアナログ技法で撮影されており、これはお見事と言っても過言ではないでしょう。
バービーのファッションも結構好きでした。
