失礼ながら、想像していた以上の良作だった
もしも未来がわかったらーー多くの人が、忌まわしい未来を変えるであろうところを、主人公は変えずにそのまま受け入れるのだろうと予測できてしまう、あのなんとも形容しがたい切なさ
そこに至るまでの繊細な人間関係も綺麗だし、危機を切り抜けるための知識の入手方法も、肝の部分を見事に使っていてスッキリとする
ただ、どうして主人公が、という説明とか経緯とかがないので、そこが消化不良になってしまう人もいるかも
終盤になってようやく判明する冒頭の女の子とのシーンの真実も、意外性があって良かった
自分がかつて専攻していた言語学を駆使して立ち回る主人公、というのもなかなかないから嬉しい
あと個人的には、アベンジャーズシリーズですっかり武闘派のイメージがついたジェレミー・レナーが、周囲にたくさんいる軍人サイドではなく、頭脳派サイドにいることが面白かった
