Lemmy

暗黒街のLemmyのレビュー・感想・評価

暗黒街(2015年製作の映画)
3.8
ベルルスコーニ政権末期、政権が崩壊する直前にカジノ法案を通す。その裏にはマフィアの利権が絡んでいた。

そこにあるのは「男」であることを、金と暴力と権力と性的なもので表象しようとするオッサンたちの欲望である。

最後のシーンは、その意味で、女性という表象が金と暴力と権力の結節点としてのフィクサーを葬ることで、話は一応完結するわけだ。しかし彼女もまたカジノ利権のための地上げに加担して生きてきていたわけだし、マフィアによるカジノ利権は確保されていく。暗黒街は終わらない。
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