このレビューはネタバレを含みます
世間一般のふつうとはちがう。
でもそこにある幸せは、あちこちで見るものと同じ。
恋人同士、親子、大人と子供、家族。
近しく寄り添うことは素朴であたたかい。
男と女、性別。生まれついての体。世間の目。
自分の捉え方と描かれ方とで乖離が大きい。そういう世界もあるのかもしれない。
編んで溜めていたものがかわいいけれど、一目一目を編んで作り上げていく過程を考えると、御百度参りに似ている。
108個。煩悩の数と同じだけれど、彼らが願ったものも煩悩のうちではないのか。
生きているのだから煩悩はつきまとう。
やるせなさと幸せのあたたかさの普遍性を感じました。