亜人のsoramametonのネタバレレビュー・内容・結末

”踊る～”の本広監督ということで興味を惹かれての視聴。

アクションシーンは迫力があり、力の入れようが理解できるし、わたし的には熱くなれた。俳優陣の演技も目を見張るものがあった（綾野剛の癖のあるキャラや川栄李奈のアクションとか）。

どうも漫画原作の実写映画化らしいのだが、原作未読のまま映画を観てしまったがため、明らかに説明不足な感が否めない。
妹が何らかの病気（怪我？）で入院しているのだが、病院を抜け出した後も、いたって元気そう（ともかく、何よりではある）な事。
おばあちゃんのうちに身を潜めていた割には、村人に情報がダダ洩れである事（ランニングとかしてたからか？）。
急ごしらえのチームにしては、SATのオッサンとの妙な絆が芽生えている事。
等々。

映画だけにある程度の時間の制約がかけられていることがうかがい知れるが、原作を知らぬ私にはかなり厳しく感じられた（知っている人にとっても違う意味でキビシイのだろうが）。

映画はつじつまを合わせてその作品の中である程度の完結をしているものを観るのが本来だと思う。終わらせるための苦労がうかがえるのだが、前後の文脈が見えてこないと観ている側はただもやもやが積もっていくばかりだ。この作品を実写映画化しなければならなかった意義がわかりかねるのが残念であるし、この状況を原作者はどう感じているのかが気にかかる作品だ。