『何度も言おう。アガペーからエロースへと進化したのだ』
『ショージキ、何度もゆーな!』
とにかくカンタの顔がいい。
牛柄のアゴヒゲ顔が不敵でいい。
顔に似合わずカワイイなきごえもまたいい。
離婚届のやりとりをしているわりにはまったく切迫感がなく、余りのカレーのやり取りからまだお互いに情があるのが何となく感じられる。
浮気を告白したことがこの現状を招いたことがうかがえる。
カンタと出会う日。カラオケルームの亜子の詰めっぷりが印象的。
事実上のヒモ亭主宣言とド直球のラブソング。
逃げたくなるのもわかる気がする。
そんなある日、カンタが消えた。
『泥棒猫の猫泥棒』は秀逸の一言。
”猫は逃げた”というタイトルから自発的に逃げたのかと思ったのだが…。