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JUNK HEADのsoramametonのレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
3.7
序盤は世界観がなかなか受け入れられず、ただ建造物の汚れや造形や錆び方等ばかりに目がいってしまった。展開もテンポが若干悪く感じられる。
中盤からはなんとなくの理解も進み、ストーリーもテンポよく展開しだしていく。
そして見どころの終盤の地獄の三鬼神とのスーパーマリガン戦へとなだれ込んでいく。

キャラクター・クリチャー造形は真新しいとはいいがたいながらも独自の個性も感じられて、クリチャーはべちゃべちゃとした粘液すら感じられるようだ。

大まかに言えば日本人監督らしい良くも悪くも王道なストーリー展開に若干の胸やけを感じつつも、やはり熱くならざるを得ないのが日本人の性(さが)。わかっちゃいるけどやめられないモノなのだろう。

七年かけてほぼ一人で制作というこの作品への執着は凄くもあるが怖くもある。
私はこうしてぼーっと何も生み出すこともなくただ垂れ流すのみなのだから、お疲れさまでした。楽しませていただきました。と心の中でいうのみである。

いや、まだ終わってはいないのだ。
なぜなら、この作品は三部作らしいのだ。
ということは、地獄は続くよどこまでも…いまだ鋭意制作中なのである。多分。
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