東京国際映画祭20本目は、コンペティション部門の「泉の少女 ナーメ」。
なんて絵心のある監督さんだろう。霧に霞む山々。光と陰のコントラストを強調した室内と人物。時に水墨画のように、時に北斎のように…
湖のシーンの美しさは息を呑むほど。
幻想的な音楽の流れる火の祭事なんかは印象に残るし、お魚映画だったのも嬉しい。
ジョージアの山岳地域で、癒しの力を宿した泉を守る父と娘。娘以外の息子たちは宗教的に…
天高く風に舞う灰色の高積雲は壮大な山岳を包み静寂の湖は冷淡に沈黙する、山岳地帯の薄い空気は大自然が独占し人間の居場所はひっそりと片隅に。
トルコと国境を接するジョージア南西部のアチャラ地方の田舎で…
セリフがほとんどなく、前情報に加え、映像から感じ取らないといけない。
ジョージアの山深い里にも変化は押し寄せる。古くから受け継がれる習わしも変化の波に抗うことはできず、信仰が失われつつある中ではむ…
神秘的な映像美と
静かなストーリーの中に
どんよりと重い空気が漂っていて
観終わった後なんだか
暗い気持ちになったよ〜💦
聖なる泉の水で傷や体を癒すって
現代社会に生きる私達には
大丈夫なの❓って…
(C) BAFIS and Tremora 2017