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ブラック・クランズマンのLemmyのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.6
いわゆる「両論併記」への批判。
権力の非対称性を糊塗してしまうことが、どんな結末を産むのかを現実が示してしまった(ラストシーン)という意味では、悲しいしけれど、それを伝えなければならない。

映画の中でKKKが黒人警察官に電話口で騙されるのは、その権力の非対称性をKKKが気づいていないから。黒人を批判する奴は白人中心主義者でしかないと思い込むから。彼らには想像力がない。この逆説がこの映画がジャーナリスティックな側面以上に、コメディ映画として表現の素晴らしさになっている。
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