ちい

グリーンブックのちいのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

舞台は1960年代のアメリカ。冷静な黒人ピアニストのDr. Donald Shirleyと、粗暴なイタリア系アメリカ人の運転手Tonyのロードムービー。

TonyとShirleyの友情が、差別に直面するオレンジバードの人々を元気づけ、Tonyの周りの人の意識を変えていく。誰かの感情や人生に触れ合って、「一人の人間だ」と感じることができれば、差別は無くなっていくはずだ。

今もアメリカで人種差別は残っている。日本もヘイトスピーチと無縁ではない。

でも彼らのように人として心を通わせていけば、少しずつ社会を変えていけるのかもしれない。そんな温かい未来をつくるのは、私たち一人ひとりだ。

●WORDS
“You never win with violence. You only win when you maintain your dignity.”
すぐにカッとなってしまうTonyにかけたセリフ。深い。

“If I’m not black enough, and if I’m not white enough and if I’m not man enough, then tell me Tony, what am I?”
ピアノを弾くときだけ、“教養人になりたい白人”に歓迎され、それ以外のところでは黒人として扱われて、バーに入ることも白人向けのホテルに泊まることもできないDr. Donald Shirleyのアイデンティへの悩みを如実に著したセリフ。

“Genius is not enough, it takes courage to change people's heart.”

●CHARACTERS
Tonyがヒスイを持って帰ってきていることに気づくShirley。Shirleyが現金を酒場で見せたことへの危機管理ができるTony。互いに最高のバディになり友情で結ばれている。

Tonyの手紙のクオリティが上がったのはShirleyのおかげだとちゃんと見抜いているDorolesも素敵だった。
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