ちい

四月になれば彼女はのちいのネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

予告の森七菜ちゃんのナレーションが良くて期待値高めで観に行ったが、フジにも弥生にも共感できなかった…。

そして、弥生が「春に会いに来た」と言った時の春、物分かり良すぎでは…?

結婚を目前にして、その先に広がる未来をともにたどっていける弥生が、あの時は父親の束縛から逃れられずに追いかけられなかった最愛の人と行くはずだった場所を命の限りめぐるという旅を終え、死に向かっていきながらも「見えないけれど確かにあるもの」を懸命に切り取る春の目の前に、「愛」が何か分からなくなったからという理由で現れて、最後の彼女の時間を共にして良かったんだろうか。

私はハルの最後の時間に隣にいるべきは弥生じゃなくてフジであってほしかったと思うし、ハルにもっと時間があったなら違う未来が広がっていたんじゃないかと願ってしまう。

ハルが弥生のことを見つめながらあの手紙を書いた時、ハルの心は手紙のようにまっさらでまっすぐな気持ちだけだったのかな。

手紙って思ったことを書けるけど、書かないこともできる。そんな手紙がフジとハルの10年だったのかもしれないなと思いました。
ちい

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