個人的にグッとくるインパクトは無かったのですが、
上映時間も長すぎず、しっかり締まった良作でした。
主人公のサラーム、彼の人生のすべて「ほんのりうまく行ってない」感が、
ついつい応援したくなる感じで。
もちろんデリケートな部分を扱ってはいるのだけれど、
映画全体から「我らは!世の中を!風刺しています!」みたいな強〜い主張も感じずに、
観てる側も疲れずふんわりと受け止める事ができました。
そんな中でも、生きてく上で大事な部分や未来に繋ぐ心意気を端々に感じて、
後味のよい映画と感じました。
あと、すごーくあたりまえなんですが、
どんな人にも「生活」があるんだよな、って。
家族といること、美味しく食べること、働くこと、笑うこと。
これを考えると、あんまり人と争いたくなくなる…気がする。
ぼんやりそう思いました。
出先で「時間余っちゃったなー、なんか映画やってないかなー」って時とかに、是非!
単館系の映画ってやっぱり秋冬に観たくなる。
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日本ではフムスはおしゃれ女子がこぞって食らうもの(大いなる偏見)ですが、食べてみようかなぁ。