ハルノヒノヨル

ミッドサマーのハルノヒノヨルのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まとめてしまえば、いわゆるカルトの閉鎖的な世界と、それに取り込まれて行く人の話になる。
カルトと信者の関係、新たな信者が信仰していく過程に丁寧に描かれている。
信者になった者と、カルトに触れながら信者にならなかった者たちの思考回路の差が明確で、この信者にならなかった者たちの末路は大概がろくでもなく、『信じない者は救われない』っていう身も蓋もなさ。
特定の宗教に強い信仰心を持たない人は特におぞましさを感じるのでは。
閉鎖的な彼らの世界では、絶対的に強い正しさというのが存在し、それはよく守られた規律の上で成り立っている。
教義とも言う。
外の世界にはないその教義が、まるで空気のように存在しているムラは、圧倒されるほどの美しさを持っている。
どこか懐かしい、空気が綺麗なリゾート地で、人が輪になってフォークソングを奏でていたような、そんな雰囲気だ。
フラワーチルドレン、サマー・オブ・ラブなんてものを思い起こさせる作品でした。
それと、おぞましきレーベンスボルンも。
ハルノヒノヨル

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