眼鏡の錬金術師

ジョゼと虎と魚たちの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

名作映画と名高い「ジョゼと虎と魚たち」をアニメーションにした作品。

元の映画も昔観たことはあるが、世間で言われてるほどいまいち良さがわからんかったと記憶している。

主人公はスキューバをやる大学生恒夫。ひょんなことから下半身不随でめちゃひねくれてる女の子ジョゼと知り合う。
ジョゼはおばあさんとの二人暮らしで、恒夫はそのおばあさんからジョゼの頼み事を聞くというバイトを請け負う。

ジョゼはおばあさんに囲われており、かなり社会経験が薄い。最初はいがみ合う二人だが、海に行ったり、映画見たり、クレープ、遊園地、水族館など、色んなとこに連れ歩くことで仲が深まり、ジョゼも外に心を開いていく。
恒夫のバイト先へ行ったときに周りの同年代女子とのギャップにコンプレックスを感じるという魔女宅のキキみたいなことになり、またこじらせる。
恒夫が機転をきかせ仲直りするが、そこでおばあさんが亡くなってしまう。今まで支払ってたバイト代は払えなくなり、ジョゼは岐路に立たされる。
そこでさらに恒夫が交通事故で大ケガを負い、もう潜れなくなるかも知れないと知って、何もかもに絶望する。
ジョゼが絵本で鼓舞し恒夫は奮起。リハビリを頑張って晴れて退院し、ジョゼと想いを確かめあってハッピーエンド。

キャラデザはやや無個性だがナイス。アニメーションや背景美術もかなり安定していて申し分ない。
舞ちゃんが圧倒的にかわいかったね!諭吉もかわいい。
実写版よりもかなり物語は大衆向けになっている印象で、個人的にはこっちの方が分かりやすくて好きだった。
完成度はかなり高い。あんまり悪いところが見当たらなかった。

キーパーソンが不在になって、障害者の生活が急に変化するというのは結構あるケースで、今回の場合はおばあさんが囲いすぎて育てたのが間違いなんだよな。なるべく一人で生きていけるようにせんといけなかった。

てか人魚姫題材のアニメが飽和してない?ポニョ、ルーのうた、バブル、ジョゼ、みんな人魚姫擦りすぎやろ。