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NTLive『フリーバッグ』のASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

NTLive『フリーバッグ』(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


ヘンタイ  ヤリマン

幸せならやらないよ

愛する対象かな? / Something to Love?


2024年映画6本目

承認欲求、下ネタ、毒舌とその向こう側へ。
鋭い批評性が描く人間的な業と軽やかなストーリーテリング。
『Fleabag』大好き。この舞台からSeason2の到達点を創造したとなると感慨深い。リメイクやったあとのFFⅦみたいに、TVシリーズ版のキャラクターたちの顔が浮かぶのも個人的にはプラスに。逆にシリーズの方を観ないで観た人の感想が気になるところだし、少しだけ羨ましくも感じます。楽しかった。

基本1人芝居ではあるものの、ところどころで男性との会話音声、効果音、ウクレレ、チャーチズ(スコットランド・グラスゴー出身)が鳴る。たぶん普通の舞台で観るより顔芸は堪能できたのではないでしょうか。ネズミ男。
NTLを観るのは2回目。プライマフェイシーを観たときは思わなかったけど、ソーホーの舞台、狭。コメディ要素もあるので観客の方にもマイクがあるため、音声のバランスはかなり悪く感じたのは残念な点として。だから、普通に話し声や咳、笑い声はたくさん聞こえてくるのは嫌いな人もいるかもなと。興味深かったのは、シリアスなトーンで話しているときでも意外と笑い声が響いてくる点。だから何、というわけではないけど。人はムードで笑う。深刻な話をしているときでさえ。

構成はSeason1を満遍なく。でもシリーズの完成度は本当に高かったことを再認識するきっかけにも。でもそれは想定内。ただあまりにもフィービー・ウォーラー=ブリッジ成分が足りなくて摂取。今現在、彼女は準備中なのか(?)あまり表だった活動が見られないのと、まあたぶん何かしらの契約を結んでいて脚本書かなくても金だけは入ってきている、的な話は何かで見かけた気が(違ったらすいません)。ただ、これからのゲームチェンジャーになるのではという期待も虚しく、2019年の再演の舞台を手放しに賞賛できない2024年。好きな作家なのでいつまでも待ちますが早くカムバックしてほしいです。
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