明け方の若者たちのハルノヒノヨルのネタバレレビュー・内容・結末

青春は学生時代だけのものじゃなくなった。
酒を覚えて、社会に出ても続いていく。
青春は結婚したら終わる。具体的に言うと、結婚して家庭を築く覚悟をしたら終わる。
これは、ずっと青春の中にいる主人公とその周囲、青春の終わりの境界線上にいる女性の差が見える物語だった。
ぶっちゃければ不倫だし、女はクズと言い切れる。しかしそう乱暴には纏められない空気がある。
未来はわからない。でも、終わらない青春の中に主人公はいるし、そうして歳を重ねていく人も少なくない数いるのが今の世の中だろうと思わせる。
演技が自然で、街中で見かける人たちの様子を垣間見ているような雰囲気があり、不思議な没入感があった。
何気なく見かける人たちの人生、生き様。
そんなものを感じた。