「カルテには何と」
中絶が禁止されていた時代のフランスで、望まない妊娠をした大学生の「流産」への顛末を描いていると言えば、本作の全てを説明しているのだけれど、ひとつひとつのシーンの痛々しさがすごく…
中絶が法的にも倫理的にも禁忌となっていた一昔前のフランス。
予定外の妊娠を翻弄される女性アンヌの行動を、とても丁寧に、かつ生々しく描いた作品。
時代は違えど、中絶に一定の理解を示すようになった現代…
常時至近距離に迫るカメラワークによる、圧倒的な当事者目線の表現。
感情移入の度合いが半端なく、言葉で理論的に説明するよりずっと理解度が深まる。
要所要所で挟み込まれる音楽が物凄く効果的で、何をとっ…
胃がキリキリする、お腹が痛くなる。主人公をフォローするカメラが多く、主人公を追体験する感覚に陥る。
「流産」の日取りが決まり、学業と家族の
間に良好なムードが一瞬漂ったり、堕胎前にどうせ妊娠しないの…
聞こえてくる会話や周りにいる人間みんな馬鹿に思えてくる、まったくもって無価値に思えてくる体験が一番自分を追い詰めている。あわよくば自分を刑務所に送り、善意の果てに殺されるかもと1秒ごとカウントダウン…
>>続きを読む1960年代のフランス。当時のフランスでは中絶することが違法行為とされていました。
そんな時代に妊娠してしまったある大学生の物語。
生理が来ないことから妊娠を発覚する主人公アンヌは学位と未来のため…
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