冒頭の出会いのシーン、音楽もきまっててめちゃくちゃかっこいいじゃ〜んを最後に、物語が進めば進むほど何を観てるのかよくわからなくなり、登場人物たちの言動もどんどん理解できなくなり、いつのまにか集中力もき>>続きを読む
17世紀オランダのファッションや街並み、生活などなど、雰囲気をたのしむだけでも十分おもしろいし、物語自体もわかりやすくて重すぎず、気構えずに観れる感じがよかった。そして何と言っても一つ一つのシーンの絵>>続きを読む
パターソンは不穏な映画だと考える人と語らいたい…何気ない毎日の美しさをうたう映画とは正反対の映画だと思った。最高だった。コメントにネタバレ含めた感想を綴っておく…すごく良かった。
『味な副音声』で平野紗希子さんと大島依提亜さんがお話しされていたのを聴いて観てみたら、なんと原作はロアルド・ダールの『すばらしき父さん狐』!小学生のときにたくさん集めて読んでいた、あのロアルド・ダール>>続きを読む
これはいろいろな意味で映画館で観るべきだった…。詩的な映画はすきだけど頭をフル回転させるので(殆どがモノローグなこともあり…)見終わったあとどっと疲れた。設定や映像はすごくすき。
人間の苦悩や残酷な>>続きを読む
わたしは何でもない日に行く何でもない海がすきで、だからこの何でもない感じが結構すきだった。海でしか得られないあの感覚、映画のサイズ感も浮遊感もちょうどよかった。動く川岸さんを初めて見ましたとても可愛い>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
よかった。すごく丁寧。やさしくてあったかいのに、苦しかった。
やさしさの背景にある、ひどい世の中に同化しないための強さ。こんな強さなんて必要のない世の中だったらいいのに。やさしい人たちにとって、やさ>>続きを読む
叶わなかったものに思いを馳せてしまうのは人間の性だと思う。未練は自分ひとりで消化するものだと思ってたから、やっぱりこれは現実の中の希望ではなく、わたしにとっては理想にすぎなかった。いちばん近くにいたか>>続きを読む
あの夏もなかったし、あの秋も冬も春もなかったはずなのに、どこか懐かしさを纏ったようなぎゅっとした苦しい気持ちになるのはなんでだろう。花火大会の終わりの涙、ボタンを縫い付けながら伝えた言葉。不器用でぐち>>続きを読む
いろんな括りのせいで逆に息苦しさを増してしまっている世の中、カテゴライズされてない目の前のひとりと向き合うことができなくなってきている気がする。相手を思うだけではうまくいかないこともたくさんで、それは>>続きを読む
子どもがいくら背伸びしても親と同じ目線には届かない。だからこそ親に屈んでほしかった。親が親としての役割だけを生きてるわけじゃないのもわかる。でも子どもだって子どもの役割を生きてるわけじゃないはずなのに>>続きを読む
わ…わ…やば…もうなんか何もかも理解したくないなんだこれ…相手に苛つく気持ちだけがわかってずっとむしゃくしゃしてた。直哉の責任感のなさも優実の自分の感情だけぶつける感じも全て嫌だ…酔っ払って居酒屋の飴>>続きを読む
周りの人にお構いなしで自分の信念のもと猛ダッシュしちゃう姿にときめいちゃったり、でもやっぱり憎らしく思ったり…。こころの動きは頭で制御できるもんじゃない、ましてや他人になんてなおのこと!自分の人生だも>>続きを読む
わ〜よかった!!
周りの変化に焦り始めて、なんとなく自虐的になったり無計画につっこんでみたり。それでも前に向かって自分の足でがむしゃらに走り続けていく姿はなんだか輝いてみえたよ。はみ出さないように…完>>続きを読む
抱きしめられなくても抱きしめてくれるひとはいる。抱きしめられなくても思いは伝わる。見た目が異なってもこころを見つめてくれるひとは必ずどこかにいるから大丈夫。かなしさもあるけれど、人生は確かに彩られたは>>続きを読む
靴紐を結ぶのは相手を思うやさしい気持ち。ジョジョのだいすきな人やものが映る狭い画角は、物語が進むにつれぼろぼろになっていく街並みや人をとらえる広いものへと変わっていった。ジョジョを通して見た世界、明る>>続きを読む
サラッとしたセンスのいいお洒落映画に見えて描いてることは結構シビア。ふわふわした音楽をききながらなんだかんだ飄々と生きている母娘を見ていると「虚構に塗れてても本人たちが楽しいならいっか」と思いそうにな>>続きを読む
何も正解はないけれど、勝手に決めつけてしまうのは盲目的でこわいな、と思う。こころを見つめられるひとでありたい。
残酷なほど陰湿に揺さぶられても自分のなかの信念を、正義を、全うする。こんな風に生きられるだろうか。でもこれ実話ベースなんだよな。観終わった後、タイトルがボディブローのようにじわじわ効いてきた。しばらく>>続きを読む
誰だって生きていくのに懸命で、そこに善悪なんてない。と、思うことでしか自分と自分のしあわせを守れないのだとしたら、あまりにも孤独で苦しい。だってわたしたちは道徳心を持って生まれてしまったのだから…。そ>>続きを読む
手で始まり、手に阻まれ終わる…。一歩間違えたら危ういギリギリの表現も、美しく上品に、哀愁を帯びて、それでいてバキバキにかっこよくきめてくるんだから…王家衛の作品はたまんない。だいすきです。
このレビューはネタバレを含みます
語られない部分が多いからこそ見えづらくて、でもぼんやりとした予感が鑑賞後のポスターを観て実感に変わって…なんだか言葉がうまくまとまらない。二人で笑い合って過ごしていた時間が眩しいからこそ、ホームビデオ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
大切な何かを守るために決められた枠組みのなかで右往左往しているなかでいつの間にか怪物になってしまっている映画のなかの人たち。何が何だか結局わからないまま決めつけた解釈をしてしまう観客としてのわたしも、>>続きを読む
人の数だけ生き方と選択があるとわかっていたとしても、愛を試す方法も愛を守る方法もこれしかなかったのかと思うとやっぱり苦しい。ここまでリアルに愛着障害を描いてしまうなんて…スティーブが笑うたび、苦しい。
理解しようとしてた自分の傲慢さを恥じた。
冒頭のインタビューのシーンで「何を求めているの?」と尋ねられたロランスが「わたしが発する言葉を理解し同じ言葉を話す人を探すこと/自分自身を最下層に置かず、マ>>続きを読む
ひとりひとりが自分のしあわせを追い求めて生きていた。守りたいものを守る。おおきな愛に身を委ねる。役割としてではなく、自分の人生を生きる。日本にはない価値観の連続で、これらがさらりと描かれていることに、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
途中まで胸焼けしそうだった。ぬいぐるみにしゃべる。最後はこころの許せる相手に打ち明ける。生きづらさを分かち合う。これを「よかったね」って捉える映画だったなら、ダークファンタジーだった。わたしたちは観客>>続きを読む
見た目だけじゃわからない。ちょうどいい時期は一瞬で、気づいたときにはぐちゃぐちゃ。もうもとには戻らない。ダサいほどがむしゃらにもがいた先で、ふとした瞬間にスッとすべてを受け入れられるようになる。思いも>>続きを読む
だれも否定しない、あったかくてやさしい映画だった。たくさんのひとに観てもらいたい。そのぶん世界はやさしくなると思う。
夢うつつのなかでぼんやり観た。それがすごくよかった。怒り。赦し。目を背けず全て受け入れる覚悟と勇気。村上春樹の独特な性描写はやっぱり苦手だった。それでも全体を通してすごく心地がよかった。台詞、音楽、生>>続きを読む
寄り添いたい思いや想像力があったとしても、わたしにとってわたしの見ている世界が全てなことにかわりはなくて、未来やひとの気持ちなんて完全にわかるわけない。それはもう仕方がないことだし、誰だってそうだと思>>続きを読む
表情に魅了される映画だった。台詞のない空気の映し方がすき。どこか遠くの話のようでどこにでもある話のような。でもまあそうなるよね。すべてはタイミングでありつつ、いずれそうなる運命だったんだろう。
「僕>>続きを読む
重厚感も温度感も音楽も好みで、この監督の映画はいいなと改めて思った…のだけれど、どうしても妙に淡々とした色めいた会話が…文学としてだったら受け入れられたかもしれないけれど、台詞として脳に響いてきたら、>>続きを読む
全編を通して鮮やかで美しいからこそ、後半の緊迫した空気感との対比が苦しかった。野戦病棟のシーンからは正直観るのが相当きつくて、何度も目を背けてしまった。一瞬で散っていく。なんてあっけないんだろう。エン>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
すごくよかった、あっという間だった。二人のちょっとした仕草とか、あと双方の実家に行くシーン、そういうとこから重なり合わない何かを感じて、ああこういうのってとてもリアルだな、と思った。学生の参加するデモ>>続きを読む
いままで、ソフィアコッポラの作品は細部まで拘り尽くされた雰囲気に魅了されることが多かったけれど、この映画に関しては温かいようで切ない、内側に語りかけてくるような、輪郭が曖昧になったぼんやりしたやさしさ>>続きを読む