ダイゴロウさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ポテチ(2012年製作の映画)

3.2

68分の伊坂幸太郎ワールド。

伊坂の描く、これでもかと言うレベルの「純粋さ」が少しわざとらしく感じてしまった。

伊坂幸太郎作品は映画よりも小説で読む方が好きです。

さらっと楽しめる点は良し!

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

音楽をKIRINJI が担当しているということで、その目的で観賞。(藤原竜也も好きですが。)
流れる音楽にKIRINJI らしさが感じられたという点では満足できたものの、作品としてはシンプルに面白くな
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

2022年のアカデミー賞作品。

目頭が熱くなるシーンの多い傑作でした。
ただ、評判が良すぎたゆえ、期待を上回って来なかった感じはしました。(作品は一切悪くないのですが)

とは言え、劇中の歌や音楽は
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.8

ダークな世界観のコメディ作品。
子供の頃に観賞済みながら改めて観賞。
あまりにも有名なテーマ曲も印象的な作品。
ダークな世界観とは言え、ファミリー向けの作品となっており、スプラッタ要素はほぼ皆無なので
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

急に驚かすといったシーンは少なく、ひたすら怖いホラー映画というテイストでもないため、ホラー映画が苦手(でも興味はあり)な自分でも問題なく鑑賞できました。
違和感と不気味さが主となる程よい恐怖感で観やす
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

かなり前に映画館にて鑑賞。

前作をなぞった立ち上がりで鑑賞者を惹き付けつつ、現代の映画らしい派手で手に汗握る展開のまま最後まで一気に駆け抜ける、終始楽しい作品となっておりました。

評判に違わず、大
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.4

セリーヌ・シアマ監督デビュー作品。
1作目にして「燃ゆる女の肖像」に通ずる監督らしさが感じられた点は良かった。
思春期における「性」への衝動が男性と女性でかなり対照的に描かれている。(少し大袈裟なほど
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.0

笑いあり、迫力あり、感動もする。
誰でも楽しめるシンプルで優秀な王道作品。

20年前の「ジュマンジ」の方がヒューマンドラマ感が強かった印象ですが、「ボードゲーム」から「テレビゲーム」に進化した本作は
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.1

子供の頃鑑賞した際に「退屈」な印象を持って以降観ていなかった本作。
今更ながら改めて鑑賞することで大好きな作品となりました。

ポルコの渋い格好良さに引っ張られて、「男の映画」という印象を持っていまし
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来る(2018年製作の映画)

3.6

邦画ホラー系の怖さが本格的に苦手である自分でも観賞できた作品。
霊的な現象が生じるまでの明るくも歪んだ人間描写が長く、登場人物に独特な不快感を感じながら鑑賞する形になることで、良い意味で「他人事」とし
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.5

トム・ムーア監督のアニメーション映画3部作(ケルト3部作?)のうちの2作目。
3作目の「ウルフウォーカー」を劇場で鑑賞したときから必ず観ようと思っていた作品。
童話のようなストーリーは印象に残らなかっ
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キリクと魔女(1998年製作の映画)

4.1

アニメーション映画としては、フランス映画歴代興業収入第1位の傑作。
アフリカ系の村で生まれた赤ん坊のキリクが、魔女の手から村を守るべく奮闘する姿が描かれる。

話のテンポが心地よく、異文化感が印象的か
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.8

スイスのストップモーションアニメ。
それぞれ重たい事情を抱えて孤児院に入っている子供たち…。
「皆、同じさ。誰にも愛されていない。」
重たいテーマゆえ、救いのない悲しい話も覚悟して観賞していましたが、
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

運転者の誰もが恐れる''煽り運転''をテーマとしたスリラー作品となれば、自ずと興味が引かれます。(当方はペーパードライバーですが)

観てみると''煽り運転''要素は思いの外少なめで、ヤバい奴をクラク
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暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー(2022年製作の映画)

3.7

戦隊ヒーローものに明るくない自分が珍しくはまっている「ドンブラザーズ」の劇場版。
仮面ライダーリバイスとの同時上映でありましたが、完全にこっち目当てで鑑賞。
良くも悪くもふざけた作品なので、劇場版なら
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

フランス映画らしく、多くは語らず、演者の表情や演出等による表現で構成された作品。
静かで繊細な作品であり、激しい展開があるわけではないが、描かれる純粋な愛はどこまでも深く、閑ながらも燃えるほどに激しい
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.6

バンドマンのスコット・ピルグリムは、一目惚れした女の子と付き合うため、その7人の元カレ軍団と戦うことになる……という、邦題通りの内容。

良い意味でくだらないコメディ寄りな作品ではあるが、格闘ゲームを
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.7

自分にとっては「ハロウィン」「遊星からの物体X」に続く、ジョン・カーペンター作品。

古い作品ということもあるが、三作品に共通する絶妙なB級臭が心地よい。
サングラスをかけさせるくだりの殴り合いのしつ
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狼の死刑宣告(2007年製作の映画)

3.8

「マリグナント」がめちゃくちゃ好みだったので、同ジェームズ・ワン監督作品を観賞。

シンプルな脚本で、「マリグナント」のようなひねりがあるわけでもないのに引き込まれる作品でした。

一言で言えば、ギャ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

柳楽優弥と大泉洋の芝居に乾杯。
評判どおりの沁みる映画でしたが、特にビートたけし役の柳楽の芝居が衝撃的でとにかく印象的でした。
本物のビートたけしの素敵な芝居もちょっぴり観たかったと思うのは贅沢でしょ
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それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき(1999年製作の映画)

3.5

大人も楽しめる(泣ける)との噂を聞いて観賞。1時間弱の手軽な作品。意外とファンの多い作品らしいです。

正直なところ、泣けはしませんでしたし、子供向けな感じもしました。

とは言え、アンパンマンの格好
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空白(2021年製作の映画)

4.0

スーパーで万引き未遂事件を起こし逃げ出した女子中学生が交通事故で亡くなる悲劇から物語が始まる。娘と真剣に向き合ってこなかった父親(古田新太)と彼女を追いかけたことで事故の一因となったスーパーの店長(松>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

感情が静かに揺さぶられる、心の置き所の難しい作品。

序盤は典型的なマッチョイズムの牧場主フィル(ベネディクト・カンバーバッジ)が弟の嫁に強くあたる、モラハラ系の作品かと思いきや、静かに物語は転調を迎
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.0

良い原作に良いキャスト。
この映画シリーズはお気に入りです。

格好良いファブルを格好良い岡田准一が演じるわけだから、そりゃ格好良いわけです。

またアクションシーンが前作よりも進化していて、洋画に負
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

スター・ウォーズエピソード6(1983年)

エピソード7~9を除けば本作がシリーズ完結編にあたる。
(公開順は(旧3部作)4→5→6→(新3部作)1→2→3→(新シリーズ)7→8→9。
因みにエピソ
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ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.7

題名だけみるとB級臭がしますが、いざ観賞してみるとモンスターの造形や映像にも力が入っていました。
さめてしまえば、ストーリーは大したことない作品と言えそうですが、嫌みのない物語は観やすさにも寄与してい
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

題名のとおり、甲子園一回戦が繰り広げられるスタジアムのアルプススタンド?のはしの方を舞台に、自校の野球部を観戦に来た高校生4人を中心とした会話劇。

野球の試合を一切見せず、打球音と会話で試合展開を想
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

導入から作品に引き込まれ、次の展開にワクワクしながら最後まで飽きることなく観賞できました。
端的に言って「めちゃくちゃ楽しい!」
不倫が題材とは言え、作品に重たさがなく、エンタメ作品として完成されてい
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必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

2.8

本物のB級を観た。

初っぱなから出鼻をくじく「特殊効果:炎上する車」というテロップ。
作中屈指の悲惨な事件をテロップのみで表現。
その後も低予算では演出が難しいシーンは雑に誤魔化しながら話が進む。
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トップガン(1986年製作の映画)

3.8

若きトム・クルーズがとにかく格好良くて、たまに観たくなる作品。

悲劇と恋愛に成長、「青春」真っ只中ほ王道な映画。
特にアイスマンとの関係性があつい!

(評判の良すぎる続編を完璧に楽しむために改めて
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一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.4

たった6分で楽しめるショート作品。

タイムトラベルものって色んな解釈があって楽しいですよね。

本作のタイムトラベルは並行世界線への移動であり、移動元の使用者は亡くなってしまうという設定。
主観的に
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アバター(2009年製作の映画)

3.7

前知識なし、やたらヒットしたという印象しかない状態で観賞。
ストーリーが薄いとの噂をちらほら聞いていたこともあり、青い人たちのシンプルな冒険物(映像美だけ)かと想像していたので、思ったよりもストーリー
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.1

ビッグタイトル第5話。(二作目)

生物の死骸の中での暖、ワイヤーぐるぐる作戦、ヨーダとの修行編、凍結されるハン・ソロ、ベイダーとの戦い及びルークの父親の真相の判明…。
挙げるだけでも、名シーンだらけ
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犬王(2021年製作の映画)

3.7

キャラクター原案が松本大洋で監督が湯浅政明の時点で劇場で観ると決めていた作品。

監督らしい演出や作画シーンが多く、絵だけでも楽しめます。
音楽もそうですが''魅せ方''に特にこだわった作品で、ギリギ
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

スプラッター要素こそ少ないですが、超暴力的で残酷な展開があるショッキングな作品で、良くも悪くも強烈な印象を残す作品です。

キューブリック監督作品ですので、映像が抜群に良い。

序盤から主人公たちに対
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.7

アガサクリスティの原作未読で観賞。

前作の「オリエント急行殺人事件」に引き続き、犯人候補の多い、こってり系の名作殺人事件の映画版。

前作同様、立ち止まって考える時間や推理のための道具の提示が少なく
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