溝口健二作品を初鑑賞。
森鴎外の名作短編小説を適度に脚色し、ドラマチックに仕上げた映画。
内容的にはかなり切なくて辛い作品ではあるものの、人情の美しさが鮮烈に描かれており、どこか清々しい印象すら持>>続きを読む
旧シリーズの2作目まで鑑賞済み。
久方ぶりの続編と言うことで、旧シリーズのような作品を期待していた分、少し求めていたものと違った印象を持ちました。
良くも悪くも"現代版"ゴーストバスターズといった作>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
かなり重たいテーマの割りに明るく鑑賞できたのは、佐藤二朗効果もあるけど、伊東蒼の演技と空気感によるところが大きかったように思われます。
治る見込みのない患者に対する安楽死については、法制化すべきとの>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
期待し過ぎた分、期待程には楽しめなかったのが正直な感想でした。
身近な人が急に失踪する展開は『ゴーン・ガール』を想起させましたが、本作は彼女の過去が少しずつ明らかになってくる、静>>続きを読む
因習により、70歳になったら口減らしのために楢山(ならやま)に姥捨て(うばすて)される村を舞台に、69歳の老婆おりんの覚悟とその息子辰平の心の葛藤が描かれる。(古いながらカラー作品。)
何よりも演出>>続きを読む
ロサンゼルスを舞台にした北野武監督作品。
日本を追われたヤクザの山本(ビートたけし)は、弟を頼りアメリカに向かう。
そこでもギャングたちを相手に暴力で伸し上がっていき、マフィアと対立していく。
山>>続きを読む
クリスマスに改めて鑑賞。
(3回は観ている好きな作品です。)
クリスマスに鑑賞したのは初めてだったのですが、改めてクリスマス映画と言うよりかは、ハロウィン映画な気がしました。
ジャックのスタイリッ>>続きを読む
唯一?観ていなかったジブリ映画作品。
(これでジブリ映画は全て観た気がします。)
「セリフなし」ゆえ、鑑賞にハードルを感じていたのですが、観てみると思いの外展開が分かりやすく、観やすい良作でした。>>続きを読む
初めて観た小津作品。
家族でも別れて生活をしていく中で、両親への想いはどうしたって弱くなっていってしまう。
一方で血の繋がりを越えた優しさや真心を持って接してくれる義理の娘もいて…。
映画らしい劇的>>続きを読む
ロアルド・ダールの「奇才ヘンリー・シュガーの物語」をウェス・アンダーソンテイストで。
画面の色彩、セットの可愛さが素敵。
40分で手軽に楽しめる作品でした。
アキ・カウリスマキ監督の"敗者三部作"のうちの二作目らしい。
「枯れ葉」で同監督に興味を持ち鑑賞。
暴漢に襲われ記憶をなくしたことで、住む家すらない「枯れ葉」以上に過酷な状況の男が主役。
「敗者>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
色んな意見の出てくる作品のようですが、個人的に非常に好みでした。
渋谷のトイレ清掃員、平山のルーティン化した日常と"ちょっとした"出来事が描かれます。
日常の繰り返し描写するこ>>続きを読む
安心安全?コワすぎシリーズ。
今回はお岩さんの呪いとその除霊が描かれる。
本作は除霊シーンが緊迫していたこともあって「邪魔するな工藤!」感が特に強い作品でした。
(それと…今更言うのも野暮なんで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
北野武監督作品。
2人の親友が、ボクシングとヤクザ、別々の道に進み、挫折するまでを描いた青春映画。
冒頭から上手くいかないことを理解した上で鑑賞し、冒頭のシーンに戻ってくる構成。
ボクシングの先輩>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
画面を完全に2分割にしており、それぞれの画面が老夫婦の夫と妻を追いかける、見応え十分な変わった手法で描かれる作品。
夫が心臓病、妻が認知症の老夫婦の生活が描かれており、内容的には>>続きを読む
初めて観たヒッチコック監督作品!
白黒の古いサスペンス映画ですが、内容に古臭さを感じない傑作でした。
悪さをしているとき、過剰に周りから見られているように感じる嫌な感覚とか緊張感が見事に表現されて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
黒沢清監督のヒューマンドラマ映画。
交通事故により、14歳から10年間昏睡していた男(西島秀俊)が目を醒ますところから始まる「家族の再生物語」の皮を被った何か。
同監督の「CURE」の後に観たこと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「あんた誰?」
黒沢清監督のサスペンス映画。
純粋に面白かった。
空で回る洗濯機の音など、劇中、終始不穏な音に溢れていて、さながら鑑賞者に催眠をかけてくるようである。
萩原聖人演じる間宮が漫画のよ>>続きを読む
三谷幸喜監督作品。
戦時中の検閲官と舞台作家の攻防?が描かれる。
相変わらずほっこりしつつ、いい話でもありましたが、"設定の妙"を一切越えてこなかった印象の作品で、途中で飽きが来てしまいました…。>>続きを読む
「おめでとうございます!」
相米慎二監督作品。
離婚に向けて別居を開始した両親との間で葛藤する少女の成長物語。
少女を演じる田畑智子の演技は、つたない印象も残しつつ、子供の純真さと危うさがうまく表>>続きを読む
バイオレンス要素のない北野武映画(監督三作品目)。
非常に静かな作品で、こういう作品も書けることに驚きました。
最後の展開がなくても十分に良い映画だった気はしますが、おまけカットのような演出にぐっ>>続きを読む
世界最古の映画(2.11秒)。
非常に短く、"世界最古"という点に対する感慨以外に、特に感想を抱くような作品でもないのかも知れませんが、映る人たちの動きがバラバラかつ不規則で、シンプルに踊っているよ>>続きを読む
観ていなかったジブリ作品をDVDで消化!
アニメーションは独特で素敵ですが、他のジブリ作品ほど好みの作画とは言えませんでした。
映画の内容は「家族あるある」のショートショート。(鑑賞段階では知らな>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
途中お腹のコンディションが悪く、集中力に欠いたため、採点なし。
素敵な映画でした。
アキ・カウリスマキの他の作品も観たいと思いました。
フィンランドを舞台に、生活が苦しい2人の出>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
唇やチークが強調される絵柄が好みではなかったのですが、作画自体は凄く力が入っていて、途中途中で出てくる不思議な演出のアニメーションも非常に楽しかったです。
水中での浮遊感の演出や、>>続きを読む
男性に見下され、不当に抑圧される2人の女性の逃避行を描くロードムービーの傑作。
内容はシリアスながら、物語が進むにつれて逞しくなっていく2人が美しく、爽快感のある映画となっている。
印象的なラスト>>続きを読む
「大どんでん返し」「衝撃のラスト」なんか言われると、そこまでかな?なんて感じてしまう部分もありますが、良質な脚本の名作でした。
適度にヒントが散りばめられているので、事実を知った上で再鑑賞したくなる>>続きを読む
相米慎二監督が描く「日活ロマンスポルノ」作品。
邦画を語る上で、日活ロマンスポルノ作品は無視できないコンテンツと言えそうです。
演出が綺麗で面白く、劇中に流れる山口百恵の「夜へ」が沁みすぎる…。
市川崑×石坂浩二の金田一シリーズ、最後の第五作目。(正確には、犬神家の一族のリメイクもありますが。)
安定した良いシリーズでした。
本作は、更に人間関係が複雑で分かりづらい…。ただ、この人間関係が>>続きを読む
何も考えず、気軽に観れることはそれだけでも価値がある。
規格外な巨大ザメのパニック映画。
対峙するのは、ジェイソン・ステイサム、以上。
ストーリーはは想像できるし、それ以上でも以下でもない印象。(お>>続きを読む
リバイバル上映を機に映画館にて初鑑賞!
アメリカの都市郊外における、モラトリアム期の女性2人を描く、"斜に構えた"名作青春映画。
学生時代「世界に馴染めない」という感覚は自分にもあったので、その時>>続きを読む
「5人の男たちと暴力団の戦い」なんてあらすじをみると、派手なバイオレンスアクションを期待する方も多いかと思いますが、本作は寧ろ静けさが際立っている印象の作品でした。
物語の大筋自体は、大した内容には>>続きを読む
ブラジルのアニメーション作品。
らしい極彩色が見事な、見応え十分な作品でした。
絵本のような可愛らしい絵が魅力的な本作ですが、ストーリーは思いの外悲しく、メッセージ性の強い作品でした。
(個人的には>>続きを読む
「おコンバンハ」
ホラー映画が苦手(その割りには鑑賞したがる)な自分のお気に入りのホラー作品。
怖すぎずに観やすい点もポイント。
キューブリック作品と言うことで、ホラー映画ながら画面がお洒落で楽しい。>>続きを読む
幸せのおすそわけ。
ドラマ版をほんのつまみ食い程度にしか観ていない状況ながら鑑賞。
ケンジの幸せそうな顔が良し。
ちょっとした勘違いから些細なすれ違いが生まれるものの、流石に安心の本シリーズ。
劇場>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
北野武監督作品は『HANA-BI』までの作品しか観ていない状態で鑑賞。
監督らしい「死の匂い」の強い作品ではありましたが、初期作品のような独特な演出や画的な面白さが少し不足していた>>続きを読む