あららさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

あらら

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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.4

前作から更に60年前が舞台となるお婆ちゃんの前日譚
前作もそうだが数々の名作ホラーのオマージュが盛り込まれており、画的にも良いしストーリーもいい塩梅に狂ってる
若く夢があるのに死にかけの親の世話や人種
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X エックス(2022年製作の映画)

3.1

70年代後半、自主制作の映画と称した現代でいうポルノビデオを撮影する若い男女が嫉妬で狂った老夫婦に襲われる話
中盤まではスローなテンポで丁寧に伏線を張り巡らせていて、後半一気に加速する見応えのある作品
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正欲(2023年製作の映画)

2.9

原作の小説が気になっている内に映画化されたので先にこちらを
描き切れていない感が否めないがテーマ性や群像劇としての濃度が高く、興味をそそられていただけに楽しめた
特殊性癖を持つ人達の気持ちは分からない
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ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(2018年製作の映画)

3.9

台詞など要らないのに喋る役を与えられたローワンアトキンソン主演の現代スパイ映画
最新技術を駆使したデジタルテロリストに対抗出来るのはガタガタの退役アナログスパイだという発想は割と的を得ていて、終始コミ
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ロッキー・ホラー・ショー タイムワープ・アゲイン(2016年製作の映画)

1.0

仮にも伝説的映画のタイトルと設定を踏襲してるくせにハイスクールミュージカルそのまんまのノリで作られたとんでもない駄作
観る価値なしと断言出来るようになるのが唯一の観て良かったこと
要らないところを写し
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

4.2

20年に及ぶ構想と10億をぶち込んだ間違い無く最強の娯楽SF大作
キャストも超豪華で髪の毛も似合うBruce Willisと変な髪型のGary Oldmanが見れる
ニヒヒと笑うMilla Jovov
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カリフォルニア(1993年製作の映画)

3.9

殺人鬼に関する紀行本を書くお人好しなライターの主人公と写真家の爆イケ奥さんが過去の事件現場を巡りながら憧れのカルフォルニアへと向かうサイコサスペンス映画
旅費を浮かす為に同乗者を募ったのが運の尽き、本
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.8

新宿を舞台に輪廻転生を描いたあまりにもサイケなドラッグ映画
オープニングで遺憾無くアートセンスを爆発させた直後、度肝を抜く"瞬き"とToolのアートワークの様な擬似トリップ体験が出来るので手っ取り早い
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.7

映画史に残るイカれたミュージカル作品
何年経ってもこの映画について語ろうとすると形容し難い興奮が湧いてくるので、恐らくまだ消化されず何処かに居座っているのだろう
ストーリーはかなりカオスだがとにかく衣
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バビロン(2021年製作の映画)

3.6

20年代後半から30年代にかけての無声映画からトーキーに移り行く映画史の礎を描いた作品
起承転結ならぬ栄枯盛衰をたっぷり時間をかけて丁寧に描いている
ゴシップライターの台詞が的確に確信を突いていて鋭く
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.0

突如として見ると自殺してしまう何かが現れ崩壊した世界
生き残ったのはほんの一握りの人間は生き残る為部屋の窓を塞ぎ、外では目隠し救助を待つ
精神病棟にいた狂人は何故か目隠しを不要とし、あまつさえ生き残っ
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ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版(2002年製作の映画)

2.5

まず初めに、これは映画では無い
バカッター、迷惑系YouTuberの走りであるアホ集団が兎に角くだらない無茶をしまくるホームビデオのような作品
糞みたいな企画をぽんぽん産み出す才能とそれをやってのける
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.1

降霊術を題材としたホラーで、お化けの怖さというよりどんどんまずい方向へ向かっていく不安や緊張の表現が印象的なA24らしい作品
ユースドラッグカルチャーのメタファーという現代的な解釈で描かれる悪霊との交
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.0

過激派のヴィーガンに店を襲われたマンネリ気味な肉屋の夫婦
そんなことがあった後にわざわざ娘がヴィーガンの彼氏を連れて来たので食卓を囲むもコーヒー以外には一切手をつけず兎に角ヴィーガン以外の全てを否定す
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

2.5

主人公の兄弟は犯罪者の両親を幼い頃に失いこれまで育ててくれた祖父が暮らす老人ホームを土地開発に伴う立ち退きから救う為に銀行強盗を計画
頭に脳みその代わりに鉄板を入れたアホを始めとしたコミカルなキャラク
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.3

殺人ウイルスによって取り敢えず地上が終わり、生き残った人口の僅か1%の人類は地下へと身を潜めた2035年
地下施設全体が刑務所で犯罪者しかいないのかとツッコみたくなるが、特赦を条件に過去を追体験し殺人
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.3

子供と過ごす夏休みの中東バカンス
ただのそれだけだがポツポツと挟まる演出がストーリー性を仄かに漂わせている
躁鬱な父親と恐らく母親に似た娘
まるで本当に誰かの想い出を見ているかの様な映像が続く
記憶の
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エイリアン2(1986年製作の映画)

2.2

伝説的作品の続編
冒頭からのストーリーは非常に良かったのだが全体的にかなり中弛みするものになってしまったのが正直な所
前半はダルい軍隊のノリに付き合わされて、戦場のような糞激しいアクションにより前作で
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.2

70年代SF映画とだけ聞くとスタートレックのような茶番を連想するが、セットに全力投球した結果最高のクオリティで後世に数多の影響を与える事になった作品
H.R Gigerのデザインする肉々しくもメカニッ
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クリスマス・ブラッディ・クリスマス(2022年製作の映画)

2.3

"イタズラ"するという問題が発生したリコール予定のサンタクロースロボットが主人公のしっかりグロいクリスマスコメディ
何度やられても立ち上がる様に感動する
そんなわけが無い
ターゲットはレコード屋で働く
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スプリット(2017年製作の映画)

2.2

アンブレイカブルに続く2作目
Billy Milliganという実在した多重人格の人物をモチーフにした作品
1人23役+1匹を演じるJames McAvoyが凄すぎるのとAnya Taylor-Joy
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RRR(2022年製作の映画)

4.6

あまりにも絶賛されていたので1年寝かしてから視聴
3時間という長尺ながら中弛みが一切無くエンドロールまで楽しめるとんでもない作品
インド映画にしてはダンスが少ない印象だったが脚本が完璧に纏まっているし
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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.2

描写が支離滅裂過ぎて結局何がしたいか全く分からないドラッグ映画
ジョニーデップだと分からないぐらい禿げ方が凄まじいスポーツ記事のライターである主人公と、とち狂った弁護士の友人が繰り広げるのはトランク満
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.3

靴作りの街ウォラストンにある実在したブローグシューズ工房の物語
父の死後なんとか自分の代で終わらせない為に奮闘するも価値観の合わない彼女に理解されず苦悩する主人公
「いったい何が出来る」
そんな無責任
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地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.0

宇宙人が宇宙人を演じるデヴィッドボウイ主演の映画
とある田舎のモーテルで出会った女性と恋に落ち幸せな生活が非日常によって破綻する様をアーティスティックに描いたヒューマン?系の作品
何が伝えたかったのか
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.0

ゴーストバスターズシリーズ監督の息子が作成した正当な続編
絶対に前作を観てから観てほしい
田舎町にて世界を滅ぼしかねない危険が迫っているのを解決すべく孤独に変人扱いされながら志半ばで他界してしまった父
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.9

犯罪者の家系というカルマから脱却する為正義を抱く潜入捜査官と犯罪組織に育てられ警官として悪事を働くスパイという2匹のネズミが交錯する物語り
潜入捜査官としての主人公を知るのは上司の2人のみで、ヤバいこ
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

2.5

30年を費やし作成された完膚なきまでに自己満足を追求した、正に人生をかけたオナニー映画
地獄の六道絵をモチーフにした半端じゃない造り込みのストップモーション映画で、実写じゃ難しいゴア表現盛り盛りのぐち
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.8

誘拐され20年以上赤の他人に監禁されていた少年は外の世界を知らず、犯人から息子として愛され監禁されている以外にはなんら普通の家族と変わらない生活を送っていた
自作のビデオは設定は変えず回を増すごとに年
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.9

完成間近で目の前で博士が絶命してしまい、腕だけがハサミのまま嘘みたいにパステルな街の外れにあるお城に残されてしまった心優しい人造人間のエドワード
化粧品のセールスマンであるお母さんに連れ出された初めて
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.1

父の自殺後過食症になり家から身動きが取れなくなった母と、知的障害を持つ弟の世話をしながら一家を抱える長男ギルバート
胸糞が悪くなるぐらいネグレクトされた環境だが優し過ぎる家族愛故何処へも行けず、そんな
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.1

見た目が凶悪なせいでキャンプに来た学生達に殺人鬼と間違えられる気の良い男2人組
念願の別荘を手に入れ湖で釣りをしていると学生グループの美女が溺れたのを目撃して助ける
勘違いが勘違いを生みポコポコと勝手
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.4

未来、人間が進化する過程で痛覚を失いそれが一般的になった世界線の話
一部で新たな臓器を産み出す身体が次第に人間ではない何かに進化を遂げるのを問題視した政府は、臓器登録という方法で取り締まるも民衆にはア
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俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

3.3

愛すべきバカ映画の一つ
過去にライバルだった正反対なトップフィギュアスケーターの男2人が喧嘩してシングルで追放されたのでダブルスならいけるんじゃね、と鬼コーチの元で男にしか出来ない技を炸裂させ世界を震
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

途中10分ほど睡魔に負けてしまうというウェスアンダーソン作品あるあるが炸裂してしまったが、作品自体は作り込まれていて見応えがある
まずあらすじは作品の本質を擦りもしてないので無視して欲しい
演劇という
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.8

結論から言うとかなり素晴らしい作品
前半は悍ましい光景に衝撃を受けるが、限られた5日間とシチュエーションと人物の中で1人の父親の最期を描いた美しい映画
文字通り死ぬ程肥満な男はオンラインで詩の講義をす
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