nileさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

沈黙の自叙伝/自叙伝(2022年製作の映画)

4.0

久しぶりのインドネシア映画。自分がインドネシアに行ったときもイスラム教圏だけど飲酒はわりとオッケーだったけど、そういうのは暗黙の了解の話かと思っていたが、映画に出てくるくらいには許容されているらしい。>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

4.7

面白かった。映されるのは少ない人数の会話劇だけでポスターに書かれている夫婦の真実というのもわりと冒頭で明かされているにも関わらず画面に釘付けになってしまった。染谷将太演じる浮気相手のどこか俗っぽくない>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かった。最近のド派手アクション超大作はアクションに全振りして物語はアクション繋ぐためのものとして機能していることが多いが、今作も数珠つなぎのようにアクションが盛り込まれていくので169>>続きを読む

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.0

実在したボクサーが成功しやがて落ちぶれていくまでの物語。確かに彼が落ちぶれたきっかけは試合での負けだが、そこに至るまでの波乱な私生活になるということが如実に描かれていた。舞台を変えてまだまだやれるよう>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.6

高倉健の英語が流暢なことにまず驚いた。東京のゴチャゴチャした感じはブレードランナーっぽさもあって良い。外国人から見た日本というのはSF的なんだなと思った。
後半になって出てくるヤクザの邸宅が戦国大名の
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そして明日は全世界に(2020年製作の映画)

3.2

反ファシストに抵抗するための左翼団体に入った主人公がどんどん過激になっていくさまが見られる。同じ思想の者たちが連帯することで生まれる強さは確かにあるが、何かを変えたいと強く願うことで手段を選ばなくなっ>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.2

あまり好きではない映画だった。突然ループするようになった街でずっと大人になれずにいるようになってしまった主人公たち。スピリチュアルな世界になったことをここぞとばかりに利用して教祖となった男の言うことを>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かった。圧倒的臨場感。これを作った監督がかつて『チャッピー』や『第9地区』を撮っていた人物だとは思えないほどの振り切りぶり。敢えて外す展開など一切なく、音楽もカメラワークも物語の展開も>>続きを読む

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.8

面白かった。ドラマ版を一気見して良かったなと思う(内容的にはあまり関係ないけど)。たまには自分が好きではないテレビシリーズの劇場版というジャンルを観てみるのも良いなと思えた。

整の部外者だからこそサ
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伯爵(2023年製作の映画)

3.7

パブロ・ラライン新作。長寿の吸血鬼が死ぬ前に家族に資産を分配するダークコメディ。
空を飛ぶシーンが素晴らしい。しかもモノクロだというのがまた良い。

レジェンド/光と闇の伝説(1985年製作の映画)

2.9

全体的にリドリー・スコットらしい作品ではないが、カットやちょっと歪な物語展開を観ると「ああ、リドリー・スコットだな」と思う

赦し(2022年製作の映画)

2.9

感情論で判決を下してはいけないと言っておきながら終始感情論で被害者の両親を揺さぶるのは笑ってしまった。

デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)

3.6

環境や時代が変わっても決闘をし続ける二人の男の物語。馬での直線決闘のシーンで、バシバシと過去の映像が挟まれていくのが印象的だった

春に散る(2023年製作の映画)

2.0

面白くないというのはそうなんだけど、絶望的にダサい。母親のためにボクシングを始めた黒木が事実をごまかすためにわざとらしくむせたり、哀川翔の役がヤンキーらしさを抜けきれないままべらべら語るおじさんだった>>続きを読む

さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

2.9

感動すると多方面で言われて鑑賞したがそこまで自分にはこなかつた作品だった。
長寿の主人公が人間の子供を拾い、仮初めの母親として生活を共にしていくが、多人種の壁は分厚く加齢の差を理解したくても理解できな
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.4

面白いというよりは興味深い作品。
実際に事件に立ち会った英雄3人による再現ドキュメンタリーといった感じ。
彼らがどういう人物で何をしてきてあの事件が起きた時何をしたのかがそのまま描かれるのでそれ以外何
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ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

3.9

面白かった。アフリカ史を全く知らないので、奴隷貿易という単語でしか年代を測定できないが、ここまでの王国が栄えていてもヨーロッパやアメリカには敵わなかったことが分かった。ブラックパンサーの世界観は今作の>>続きを読む

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.4

面白かった。血の繋がりの強さが家族であると一般的に教えられる子どもにとって血の繋がらない義理の親の存在は他人と言えてしまうほどに遠いものなのか。
実の父親への期待、本当の家族になれないのだと感じる諦め
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ハンナ・ギャズビーのナネット(2018年製作の映画)

5.0

素晴らしかった。コメディで泣いたのは初めて。単なるコメディとして笑えるものを期待していたら度肝を抜かれた。今、私たちは何者で何をネタに笑っているのか、そして本当に必要なことは何なのかが否応にも突きつけ>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

3.6

父親が家族に必要のないものを押しつけ必要なことから逃げ続けてきた結果生まれた悲劇。
ラストも彼は自分の今までの行いを悔いた故に自死を望むのでなく、崩壊した家庭への諦めから行ったらしい様子がなんとも情け
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福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

凄まじい。圧倒的だった。
関東大震災の最中、千葉の田舎村で起きた朝鮮人殺戮事件(と、それに巻き込まれた人々)を描いた凄惨な物語。
Twitterでも上映前に並んでいる様子が見られたり、自分が観た回もほ
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NO(2012年製作の映画)

3.5

チリの独裁政権を倒すためにNO派がテレビ広告の舞台で闘う話。政治の話をいかにユーモアや大衆性を持たせて多くの人に伝えるかの難しさがわかる。
『オオカミの家』関連で観たNetflixドキュメンタリーの『
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.5

待ちに待ったウェス・アンダーソン最新作。横スクロールで描かれていくのが印象的だった。
小惑星で有名な人口87名のちいさな町に集められた超秀才キッズ達と謎の宇宙人の対峙の物語が描かれていくかと思いきや、
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